2021年7月上中下旬・午後13:35頃・晴れ
前回の記事:▶ 親鳥を待つハクセキレイ幼鳥の暇つぶし♪(野鳥)住宅街のコンクリート地面で待っているハクセキレイ(Motacilla alba lugens)幼鳥aが羽繕いしていると、遂に親鳥♂が目の前に飛来しました。
親鳥♂は全体的に羽毛がボサボサで、黒いはずの後頭部が一部白くなっていました(白髪混じり?)。
育雛中は身なりに構ってられないようです。
あちこちに分散した複数の巣立ち雛(幼鳥)を同時に世話しないといけないこの時期は特に忙しく、てんてこ舞いなのでしょう。
幼鳥aはすぐ親鳥♂に気づいて餌をねだり始めました。
翼を広げて激しくバタつかせながら嘴を大きく開け、チチチチチチ…♪と激しく鳴くのです。
虫を大量に咥えた親鳥♂が幼鳥の前方から歩み寄ります。
このとき幼鳥aは完全に受け身で親鳥♂に駆け寄らず、その場で待っているだけなのが不思議でした。
ただの個体差(個性)なのか、それとも巣立つ前の雛の時期の習性が未だ残っているのかな?
親鳥♂は幼鳥の赤い口内を目掛けて餌を入れてやりました。
あっという間に終わった巣外給餌の様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:36〜)
獲物は不明ですが、黒っぽくて細長く、イモムシや小魚のように見えました。
ハクセキレイの親子が並ぶと、体格は幼鳥>親鳥に見えます。
幼鳥は羽毛(幼綿羽?)を膨らませているから大きく見えるのでしょう。
幼鳥aへの巣外給餌中に、どこか近くに居た別個体の幼鳥bが物陰から駆け寄って来ました。
幼鳥bは激しく鳴いて♪餌乞いしながら親鳥♂を追い回すものの、給餌してもらえませんでした。
あげる餌が無くなった親鳥♂は走って逃げ回るだけです。
これほど積極的に餌乞いするということは、幼鳥bの方が幼鳥aよりも空腹なのでしょうか?
餌乞いしながら走って親鳥を追いかけられるということは、成長が早くて活発なのかもしれません。
幼鳥aだけがその場に残り、辺りは静かになりました。
相次いで巣立ったハクセキレイ幼鳥の兄弟姉妹間で活動性が異なる点が興味深く思いました。(個体差?)
親鳥♂が次の採餌のために飛び去る様子は撮れませんでした。
最近見かけたヒヨドリの親子とは異なり、ハクセキレイの親鳥は餌で釣って巣立ち雛(幼鳥)を安全な場所に移動させたり、分散した複数の幼鳥を1つの群れにまとめたりしませんでした。
夕方になれば親鳥が幼鳥たちを塒 に引率するのかもしれません。
ハクセキレイ親鳥が幼鳥に巣外給餌するシーンはフィールドで毎年のように観察しています。
いつも不思議なのは、幼鳥の面倒を見ている親鳥がいつも♂という点です。
「親鳥♀による幼鳥への巣外給餌」を私は未だ一度も見たことがありません。
ハクセキレイの親鳥♀は一体どこで何をしているのでしょうか?
幼鳥(巣立ち雛)の残りを引き受けて、パートナーの♂と分担して世話をしているのかな?
巣内で2回目の抱卵をしているのではないかと私は予想しているのですが、繁殖期にハクセキレイの巣を見つけるのが難しくて長年の課題です。
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