2024年7月下旬
鉄筋コンクリートの8階建ての中層ビルが古くなって建て替える前に、巨大重機でちまちまと取り壊していました。
住宅密集地なので、ダイナマイトでビルを一気に爆破する豪快な解体作業はできないようです。
ビルの解体作業をしている、長いアームのショベルカーのような特殊車両の正式名称は、「ハイリーチ解体機」なのだそうです。
長いアームの先端に巨大で頑丈なハサミのような形のアタッチメントが取り付けられていて、それで挟みつけてビルを少しずつ取り壊していました。
このアタッチメントの名称は油圧シア(剪断機、油圧シザー、鉄骨カッター)らしい。
剪断機は挟み付けるだけでなく、手首の部分が自由に回転できます。
この巨大重機(ハイリーチ解体機)のメーカーは不明ですが、長いアームに記してあった会社名をネットで検索すると、東京を本社とする国内屈指の解体企業でした。
解体作業で生じる粉塵を抑えるために、アタッチメントに向かって常に放水していました。
取り壊すビルの屋上の角からも連続放水しています。
左の壁面が足場付きのシートで覆われているのは、粉塵の飛散を防いだり、騒音を低減するためらしい。
養生シートは壁と同じく地味な灰色で、景観に配慮しているようです。
未解体の右屋上の角に風向きを知らせる紅白の吹き流しが取り付けられていました。
ビルの解体工事をする上で、風向きが重要になります。
粉塵の飛び方も風によって変わってきますし、強風下でハイリーチ解体機を動かすのは危険です。
取り壊している上層階(6階部分)の鉄筋コンクリートの一角(太い梁の末端部)が壊れて落下しました。
すでに取り壊された部分は、室内の鉄筋が剥き出しになっています。
かなり古い建物なので、アスベストが断熱材として使われていそうで心配です。
アスベスト(石綿)は断熱性能に優れていますが、飛散する粉塵を吸い込むと肺などの呼吸器に深刻な障害が出ることが分かり、大問題になりました(アスベスト問題)。
現在では、ビルを解体する前に必ずアスベスト(石綿)の有無を事前調査で確認することが法律で定められているそうです。
もしもアスベストが見つかったら、専門業者が適切に除去してから、ビルを取り壊すらしい。
昔は巨大な鉄球を振り回して建物にぶつけて解体していました。
浅間山荘事件の記録映像で見たことがあるはずです。
現在は限定的にしか鉄球は使われず、ハイリーチ解体機だけで完結できる現場が多いのだそうです。
この現場でハイリーチ解体機は1台だけでしたが、その近くで別のやや小型の重機(HITACHI)2台が作業していました。
瓦礫をさらに細かく解体・分別して、建材をリサイクルするのだそうです。
ハイリーチ解体機が伸ばしたブーム(腕、アーム)はかなり長く、まるで恐竜ブロントサウルスのような図体です。
手前の車道を通る車や自転車と大きさの比較が出来ます。
ビル上部の解体作業が一段落したようで、ハイリーチ解体機はアームの先端部をゆっくり降ろしました。
昼休みに入ったのか、少し前進してから停車しました。
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
ビル解体作業の一部始終を微速度撮影(タイムラプス)で記録したら面白そうですけど、この日はあいにく三脚を持参してなかったので、手持ちカメラで録画しました。
解体業界について無知だったので、ChatGPTに色々と問い合わせながら記事を書きました。