2022年7月下旬・午後21:08
里山のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)がスギ林道上の溜め糞場sで排便してから約15分後、トレイルカメラがコウモリの飛来に反応して起動しました。
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蛾は変温動物なので、残念ながら飛来シーンはトレイルカメラに撮れていません。
糞を舐めてミネラル成分を摂取しているのでしょう。
赤外線の暗視映像で蛾の複眼が白く光って見えます。
ときどき翅を羽ばたいて飛び上がるものの、黒々とした糞塊上で少し移動するだけでした。
関連記事(同所で同時期に撮影)▶ 雨夜にタヌキの溜め糞に飛来した蛾の謎【トレイルカメラ:暗視映像】
やや遠くてはっきり見えないのですが、翅形から夜蛾ではなくキバネセセリ(Bibasis aqulina chrysaeglia)という蝶と似ている気がします。
ただし私の知る限り、キバネセセリは昼行性です。
関連記事(1、14年前の撮影)▶
・タヌキの溜め糞にオシッコをかけて吸い戻しをするキバネセセリ♂
・獣糞に集まるキバネセセリ食糞性の謎の蛾を同定するためには夜に現場入りして張り込み、ストロボ写真を撮るしかありませんが、ここは危険なツキノワグマが出没するので無理はできません。
もしも排便しに来たタヌキと夜に鉢合わせして逃げられ、二度と溜め糞場に来なくなってしまったら本末転倒です。
ストロボ写真が撮れるトレイルカメラ(無人監視カメラ)をどこかで売ってるかな?
夜の樹液酒場に集まる蛾や夜の灯火下に集まる蛾については散々調べ尽くされていますけど、夜の溜め糞場に集まる蛾についてはあまり調べられていない気がします。
もし万一、溜め糞に夜行性の蛾が産卵していたら新発見!…と妄想が止まりません。
今回の夜蛾は、アナグマの糞ではなくタヌキの糞を選んで吸汁しているのでしょうか(糞の種類の嗜好性)。
林道の上空を別の夜蛾が何頭も飛び交っているのですが、糞便臭に誘引される動きは示さずに通り過ぎるだけでした。
おそらく蛾の種類が違うのでしょう。
1時間10分後にトレイルカメラが再び起動した時には、タヌキの溜め糞から夜蛾は居なくなっていました。
溜め糞場に集まる夜蛾をコウモリが捕食していれば非常に面白いのですけど、そのような証拠映像は撮れていません。
※ 後半だけ動画編集時に自動色調補正を施しています。
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