2024年8月下旬〜9月上旬
シーン0:8/18(@0:00〜)
平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)に自動センサーカメラを設置して見張っています。
実割れしたバナナ1本を試しに営巣地の地面に置いてみました。
近所からやって来るタヌキは、バナナが気に入らなかったようですが、アナグマはどうでしょうか?
関連記事(同所同時期の撮影)▶ ホンドタヌキが通る獣道にバナナの果実を置いてみると…【トレイルカメラ:暗視映像】
シーン1:8/19(@0:13〜)
シーン2:8/20(@2:02〜)
深夜にバナナのすぐ横を走って通り過ぎました。(@2:12〜)
シーン3:8/23(@2:14〜)
バナナはまだ手つかずのままです。
晴れた昼前にバナナのすぐ横を走って通り過ぎました。(@3:30〜)
幼獣同士で取っ組み合いをしながら、1頭が仰向けになりました。
このとき下腹部に見えるデベソのような小さな突起は、♂の生殖器なのでしょうか?(@4:30〜)
シーン4:8/24・(@5:43〜)
シーン5:9/1・(@6:07〜)
【考察】
バナナの果実を給餌しても、ニホンアナグマの母親♀と3頭の幼獣(当歳仔)はまったく普段どおりの生活でした。
熟したバナナには全く興味を示さず、試食どころか匂いも嗅ぎませんでした。
アナグマの食事は主にミミズですが、実は雑食性で果実を食べることもあるのだそうです。
しかし当地のアナグマは、バナナの果実をそれまで見たことも食べたこともないはずです。
てっきり雑食性のタヌキかアナグマがバナナを見つけたらすぐに持ち去るかその場で食べてしまうだろうと予想していたのですが、外れました。
何かの罠だと警戒しているのでしょうか。
熟したバナナの匂いがアナグマは嫌いなのかもしれません。
皮を剥いたバナナを給餌すれば食べてくれたかな?
野生動物を餌付けするつもりはないので、バナナを与えたのはこの1回だけです。
つづく→
0 件のコメント:
コメントを投稿