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2022/11/05

スギ林道の溜め糞場で夜な夜な排便するホンドタヌキのペアは尻尾で見分けられる?#2【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 雨の夜明け前にスギ林道の溜め糞場で用を足すホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年7月下旬〜8月上旬

里山のスギ林道に残された溜め糞場sを新しいトレイルカメラで監視しています。 
この時期に登場したホンドタヌキNyctereutes viverrinus)のシーンをまとめました。 


 シーン1:7/30・午後19:37・気温25℃ 
尻尾がフサフサした「フサ尾」が林道を右から登場。 
溜め糞の匂いを嗅いでから通り過ぎ、溜め糞を跨いでから立派な固形の大便を排泄しました。 
そのまま左に立ち去りました。 


シーン2:8/1・午後19:01・気温28℃ (@0:35〜) 
2日後の晩にもフサ尾が林道を歩いて右から登場。 
起動したカメラに少し驚いたようで、カメラ目線をくれました。 
いつものタヌキ溜め糞の上に跨って排便。 
用を足しながらチラッとカメラを見上げました。 
立派な固形の糞を残すと、左に走り去りました。 


シーン3:8/2・午後21:49・気温26℃ (@1:09〜) 
なぜか登場シーンが撮れていません。 
溜め糞に跨り、カメラの方を向いて脱糞中でした。 
今回は珍しく右に立ち去りました。 

この個体は負け犬のように尾が下向きにほぼ直角に折れ曲がっています。 
個体識別に使えそうなので、「垂れ尾」と名付けることにします。 
これは性差なのか、それとも先天的な異常(軽い奇形)なのかな? 
ニホンザルの♂成獣は群れ内の順位が上がると尻尾を高々と上げて堂々と闊歩します。
もしかすると、タヌキの垂れ尾は劣位個体の印なのでしょうか?
垂れ尾とフサ尾の性別を見分けられないのですけど、♀♂つがいではないかと考えています。 
溜め糞場に連続して登場したら番だろうと分かるのですが、繁殖期は一緒に夜出歩くことはないのでしょうか。
 


シーン4:8/3・午前2:25・気温24℃ (@1:38〜) 
約4.5時間後の深夜にまた「垂れ尾」が林道を歩いて右から登場。 
私はタヌキの顔で個体識別が未だ出来ないので、「垂れ尾」が複数いる可能性もあります。
緩い軟便をボトボトと溜め糞に追加してから左に歩き去りました。 

この溜め糞場sにはニホンアナグマもときどき通っています。
ニホンアナグマの溜め糞や匂い付け(スクワットマーキング)に対して、タヌキはいつも全く興味を示しません。 
アナグマの匂いを掻き消すように(対抗するように)自分の糞を重ねて残す、というような行動は見られませんでした。 
あくまでもタヌキ同士の嗅覚コミュニケーションとして、決まった場所に溜め糞をしています。



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