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2020/06/20

ノスリを2羽でモビングするハシボソガラス(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後13:20頃

川沿いの住宅地でノスリButeo japonicus)と
ハシボソガラスCorvus corone)が喧嘩していました。

逃げてきた1羽のノスリが民家の屋根の八木式アンテナに止まりました。
追いかけてきた2羽のハシボソガラスが、ノスリの頭上から代わる代わる蹴りつけるような素振りをして嫌がらせをしています。
カラスが繁殖開始するには未だ少し時季が早いと思うのですが、既につがいを形成した♀♂ペアが縄張りから天敵の猛禽類を追い払っているのでしょう。

カラスにモビング(擬攻撃)されたノスリは、アンテナからまた飛び立つと逃げ出しました。
この間、鳴き声は聞き取れませんでした。

※ 音量を強制的に上げるために、動画編集時に音声を正規化しています。

ノスリは車道の上空を低く飛んで渡ると、近くに立つ電柱の天辺にフワリと止まりました。
なぜかカラスはもう追いかけて来ません。
逃げたノスリをハシボソガラスが見失ったとは思えないので、深追いしなかったのには何か理由があるはずです。
ノスリが横断した車道がカラスの縄張りの境界線になっているのかな?

モビングからの飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
飛んでいるノスリを注意深く見ると、左翼の後縁の羽毛(初列風切)が抜け落ちています。
換羽からの回復期間が私には分からないのですが、この特徴は個体識別に使えそうです。
だとすれば、昨年の春から夏にかけて近くの河畔林で営巣していたノスリ親鳥(性別不明)の可能性が高そうです。


▼関連記事(半年前の6月中旬に撮影)
初列風切羽を一部欠いたノスリの帆翔(野鳥)

ノスリも留鳥として真冬の川辺りで元気に暮らしていることが分かり、嬉しい出会いでした。
実は直前にこのノスリは、暖冬で雪が溶けた河川敷の枯草地から飛び立ったので、野ネズミなどを狩っていたと思われます。(動画撮影が間に合わず残念)


▼関連記事(7年前に別の地域で撮影)
ノスリの狩り・捕食と飛翔(冬の野鳥)




つづく→電柱から飛び立ち屋根に止まるノスリ(冬の野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】




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