2015年10月上旬・午後19:24〜19:33
アカオニグモ♀の定点観察#15
枠糸の強化という一仕事を終えて隠れ家(タニウツギ灌木の葉裏)に篭ったアカオニグモ♀(Araneus pinguis)は周囲に不規則網を張り巡らし始めました。
ただし不規則網と思うのは私の観察眼が未熟なだけかもしれません。
長時間の微速度撮影してみれば、寝床になにか規則性や構造が見えてくるのかもしれません。(袋状住居?)
しかしビデオカメラや赤外線投光機のバッテリーが勿体無くて、「また後日撮ればいいや」と思い、長撮りしていません。
隠れ家の下の葉から右下に伸びる糸も光って見えます。
丸々と太った♀ですが、ライトを点灯すると腹背は未だ赤く色づいていません(黄色っぽい)。
次はクモが水平の枠糸(橋糸)から初めの縦糸をY字に張る過程だけでも見届けたかったのですが、隠れ家内で明け方まで寝る(休む)ようです。
とても明け方まで待てず、ビデオのバッテリーも切れたので観察を打ち切り帰りました。
残念ながらこの個体を観察できたのは、この日が最後でした。
辺り一帯が草刈りされてしまったのです。
網の取り壊しや卵嚢作りなど残るテーマの撮影は来季以降の宿題になります。
次回からは少し日にちを遡ります。
話の都合で飛ばしてしまったネタがあるのです。
つづく→#16:アカオニグモ♀a(蜘蛛):垂直円網の失敗作?【暗視映像】