2015年8月下旬・午前3:45頃
コガタスズメバチ巣の定点観察@祠・軒下#2
深夜に訪れるとコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)の巣は静まり返っていました。
赤外線の暗視カメラで下から撮ると、気配を感じたのか巣口内で動きがあり、門衛が顔を覗かせました。
しかし外被の外に出てきてパトロールすることはありませんでした。
白色LEDを点灯すると、育房内に白い繭キャップが見えます。
その隣には老熟幼虫も見えました。
暗視モードに戻してから、細い棒で巣の外被を軽くコンコン叩いたり擦ったりしてみたのですが(良い子は真似をしないでね!)、意外にも巣口からワーカーが出て来ずに籠城したままです。
1分以上しつこく刺激しても怒って攻撃してくることはありませんでした。
門衛も奥に引っ込んでしまいました。
外被が壊れるほどダメージを与えれば、さすがに夜も反撃してくるのかな?
コガタスズメバチの巣にゴキブリが同居しているのではないかという可能性を前回検討しましたが、外被に与えた振動で巣からゴキブリが逃げ出してこないかな?という期待も外れました。
前年に同じ営巣地のコロニーで同様の実験をした時と結果は同じでした。
去年はコロニーが小規模のまま停滞している(創設女王の妊性が低い)からかな?と思ったのですが、別に不思議ではなかったようです。
夜のコガタスズメバチはキイロスズメバチやモンスズメバチとは異なり、攻撃性・活動性が低いのでしょう。
(今季は昼間に観察できていないので、コロニーの個体数を把握していません。)
▼関連記事つづく→#3
夜は静かなコガタスズメバチの巣【暗視映像】@2014年8月下旬:このときは1匹だけが外被を点検に出てきた
逃去した?コガタスズメバチの巣@2014年9月上旬:無反応
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