2024年10月中旬・午後12:25頃・晴れ
秋晴れの昼下がりに、民家の庭を取り囲むブロック塀の上に沿ってフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis)の雄蜂♂が何匹も飛び回っていました。
ブロック塀の上に止まって休憩している個体をよく見ると、顔(頭楯)が白くて触角の先端がカールしているので、雄蜂♂と見分けられます。
繁殖期の群飛とかレック(集団お見合い場)と呼ぶには♂の個体数が少なかったのですが、交尾相手の新女王を探して飛び回っているようです。
巣から飛び立った新女王が来るのを今か今かと待ち構えているのでしょう。
雄蜂♂たちは、まるでラインセンサスするように、ブロック塀の上を低空で往復しています。
アシナガバチの交尾は早い者勝ちらしいなので、雄蜂♂はとにかく焦っています。
とにかく同種の蜂なら何でも飛びかかって交尾を挑もうとします。
触れてみて初めて相手の性別が分かるようです。
相手の性別を遠くからじっくり見極めてから求愛するのでは、他のライバル♂との♀獲得競争に負けてしまうのでしょう。
フタモンアシナガバチ♂の探雌飛翔を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:36〜)
複数個体の雄蜂♂が、ブロック塀の上を間隔を開けて低空で飛び交っています。
直線状に飛ぶだけでなく、たまに途中で進路変更することもありました。
先行個体に追いつきそうになったら減速していました。
2匹の雄蜂♂が空中ですれ違った直後に、片方の個体が減速して相手を振り返りましたが、追いかけることはありませんでした。(@1:03〜)
飛び疲れた♂がブロック塀の上に着陸して休んだり身繕いしたりしていると、飛来した別個体の♂がいきなり襲いかかりました。(誤認求愛)
相手も雄蜂♂だと分かると、すぐに離して、相次いで飛び去りました。(@3:18〜3:25)
ライバル♂を攻撃して縄張りから追い払った、という訳ではありません。
ブロック塀の上で並んで仲良く日光浴(♀を待ち伏せ?)していた2匹の雄蜂♂には、体格に個体差がありました。
幼虫期の給餌量に応じて、羽化した後の体格に差が出るのでしょう。
松浦誠『社会性ハチの不思議な社会』p74-75によれば、
日本産のアシナガバチ類の交尾は、9〜10月の晴天の日の日中、午前10時から午後1時ごろまでのあいだ、となっている。 種類によって、交尾のおこなわれる場所とその方法が異なり、つぎのような行動型に区別される。(1)巣口待ち伏せ型、(2)一定コース飛びまわり型、(3)縄張り型、(4)空中交尾型 そしてフタモンアシナガバチは「♂は、樹冠の頂部、林縁、山道にそって一定のコースを飛びまわり、そこを通過する新女王をとらえて交尾する」タイプ(2)。
私は未だにアシナガバチの群飛からの交尾行動を野外で観察できたことがありません。
毎年探し歩いているのですが、なかなか幸運に恵まれません。関連記事(5、11、14年前の撮影)▶
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