2023年11月下旬・午後13:15頃・晴れ
休耕地に掘られた巣穴を見張っているトレイルカメラの電池やSDカードの交換に来ました。
撮れた動画を現場でチェックすると、ニホンアナグマ(Meles anakuma)が巣材(寝床の枯草)を搬入していたことから、この巣穴で越冬しそうだと分かりました。
かつてここはホンドタヌキの繁殖用営巣地だったのに、いつしかアナグマが乗っ取ったようです。
広角で動画を撮りながら枯野を歩いて、巣穴を調べに行ってみました。
クズなどの枯草に覆われた休耕地に獣道が形成されています。
3つ並んでいる巣口を順に見て回ったのですが、巣穴の主は巣口に顔を出しませんでした。
日中のアナグマは巣内で寝ているのでしょう。
巣穴の奥から外に掻き出した土砂が斜面(アクセストレンチ)を形成しています。
巣穴の近くに溜め糞場を発見したのが嬉しい収穫です。
黒い泥状の糞が乾いていることから、おそらくアナグマの溜め糞場ではないかと思います。
アナグマの溜め糞場を巣穴の近くで見つけたのは初めてで、アナグマ関連の本に書いてあった通りでした。
これまで私は巣穴から離れた位置でしかアナグマ専用の溜め糞場を見つけられず、当地のアナグマは独特の排便習性をもっているのだろうか?と悩んでいました。
糞塊はひとつだけではなく、タヌキの溜め糞らしきものも見つかりました。
(真面目に糞分析をする余力がなくて、写真から判断しただけです。)
実際、近くに柿の木が生えていますし、ソバ畑もあります。
アナグマとタヌキが溜め糞場を共有しているのでしょうか?
あるいは(都合よく解釈すると)、アナグマが巣穴を乗っ取って以来、タヌキの溜め糞は使われなくなったのかもしれません。
少し遠くから営巣地を監視していたトレイルカメラの設置場所を変更して、巣穴や溜め糞場に通ってくる動物を間近で見張ることにしました。
三脚を立てて見下ろすように監視カメラを設置したいところですが(ハイアングル)、広い枯野で三脚が目立ってしまうと誰かに見つかりそうです。
撮影機材の盗難や野次馬による野生動物への悪影響など厄介なことになりそうなので、三脚の使用は却下。
かと言って、枯野の地面に監視カメラをむき出しのまま設置すると(ローアングル)、野生動物が咥えてどこかに持ち去ってしまいそうです。
そこで重りとして、600mLの水入りペットボトルとホームセンターで購入した園芸用コンクリートブロックを地面に置き、そこにトレイルカメラをワイヤーロックで固定しました。
カメラが根雪に埋もれてしまう前の短期決戦で挑みます。
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