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2024/08/31

電柱の天辺で鳴き、順に脱糞してから飛び立つノスリの♀♂ペア(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後16:05頃・くもり 

農村部の田園地帯で2羽のノスリButeo japonicus)が電柱のてっぺんに仲良く並んで止まっていました。 
眼下に広がる田んぼを眼光鋭く見渡して、獲物となる小動物を探しているようです。 
実はこのとき近くの田んぼでは稲刈り作業が進行中で、コンバインで刈った稲穂をまとめて並べていました。 

ノスリは体格に性差があるため、左の小柄な個体が♂で右のやや大型な個体が♀と分かります。 
左の♂はコンクリート製電柱の天辺に止まり、右の♀は碍子を跨ぐように電線に止まっています。 
ノスリのつがいを同時に撮れたのは珍しいです。 


右の♀がおもむろに尾羽を持ち上げ、白い液状便を勢い良く後方に放出しました。(@0:32〜) 
脱糞して体重を軽くすると、直後に右へ飛び去りました。 
このとき左の♂は、隣の♀が脱糞した勢いにびっくりしたようですが、♀につられて飛び立つことはありませんでした。
逃げたノスリ♀は、カメラを向ける怪しい私から距離を取りたかったようで、道端に並ぶ隣の電柱(私から離れた奥の電柱)に止まり直していました。 

電柱の天辺に居残った♂は、ピーエ、ピーエ♪と甲高い声で繰り返し鳴き始めました。 
ノスリの鳴き方はバリエーションが乏しいのですが、今回は私に対する警戒声なのでしょう。
嘴を開閉する動きと鳴き声が同期しているため(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。 
(鳴く♂に注目し続けたので、遠く離れた♀が鳴き返したかどうか不明です。) 

しばらくすると、♂は身震いしました。 
次に♂は電柱の天辺で細かく足踏みしながら方向転換し、♀が見える方向に向き直りました。 
♀と同様に脱糞してから(@2:33〜)♂も電柱から右に飛び立ちました。 
羽ばたきと滑空を交互に繰り返し、♀からも離れてどこかへ飛び去りました。

パートナーの♂が居なくなっても、♀は遠くの電柱に止まったままでした。 
撮影後に私が道を歩いて近づくと、カメラを起動した途端に♀は逃げてしまいました。(映像なし) 

ノスリ♀♂が1羽ずつ脱糞してから飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@3:34〜) 
♀が飛び去る直前に♂と鳴き交わしていました。 
(♂が一瞬先に鳴き、♀が応えてから離陸。) 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


日の入り時刻は午後17:16。
夕方に塒入りする時刻にはまだ早いのかもしれませんが、ねぐらの位置を突き止められませんでした。 
おそらく近くのスギ防風林ではないかと予想しています。 
それとも山林に帰るのでしょうか? 


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