ページ

2024/07/15

アナグマの旧営巣地に現れ排尿マーキングするホンドテンの♀♂ペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2023年10月中旬〜下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)にホンドテンMartes melampus melampus)がペアで現れたシーンをまとめました。 


シーン1:10/14・午前2:09・気温7℃(@0:00〜) 
トレイルカメラの起動が遅れ、先行個体を撮り損ねたようです。 
後続個体が右から来て足早に手前に向かいました。 
アナグマの巣穴Lには興味を示さず、素通りしました。 


シーン2:10/14・午前2:09(@0:09〜) 
別アングルで設置した広角の監視カメラでも同時に撮れていました。 
やはり2匹のテンが深夜の二次林で一緒に活動していました。 
♀♂ペアなのでしょうか? 
ホンドテンのペアを同時に現れたのはこれが初めてです。 
獲物となる小動物や果実などを探し歩いているようです。

トレイルカメラの赤外線を反射してテンの目がひときわ爛々と光っています。 
夜行性でタペータム(輝板)が発達しているのでしょう。 

1頭が右上の林縁から立ち去る間際に腰を屈めたのは、地面に排尿マーキングしたのかもしれません。(@0:22〜) 
テンも♂は片足を上げながら小便するのでしょうか?
別個体がアナグマの巣口Rで匂いを嗅ぎ回ってから右に立ち去りました。
巣口Rというよりも、むしろその手前に生えたマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の細い灌木の根元に興味を示しました。 
以前そこに野ネズミが出入りしていたので、テンは獲物となる野ネズミの残り香が気になったようです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

シーン3:10/26・午後22:30・気温9℃(@0:44〜) 
奥の二次林内を右へ駆け抜けるテンの姿が写っていました。 
しばらくすると、左からテンが再登場しました。 
同一個体がぐるっと一回りしてから戻ってきた可能性もありますけど、別個体と解釈するほうが自然です。 
アナグマの巣口Rへ近づいたところで1分間の録画時間が終わってしまいました。 




秋の夜長は気温が10℃を切り、だいぶ冷え込んできました。 
ホンドテンは美しい冬毛に生え変わったと思うのですけど、赤外線の暗視映像では残念ながら毛皮の色が分かりません。

セットの端に小便で匂い付けをしたということは、まさか冬越しのためにホンドテンのペアがニホンアナグマの空き巣を乗っ取るつもりなのでしょうか? 



0 件のコメント:

コメントを投稿