2023年7月中旬・午後13:00頃・くもり
山麓の道端でニイニイゼミ♂(Platypleura kaempferi)の合唱が聞こえました。
鳴き声を頼りに辺りを探すと、若いオニグルミ灌木の細い幹に複数個体が止まっていました。
樹上で生きたニイニイゼミを見つけられたのは、恥ずかしながら今回が初めてです。
オニグルミの樹皮の色よりもニイニイゼミの翅の雲状紋の方が濃くて、それほど保護色(隠蔽擬態)になっていませんでした。
私でも見つけられたのは、目立っていたからです。
チーーー♪と単調にひたすら鳴き続けている♂個体を背側から撮ると、腹部を高速で前後に伸縮させて腹式呼吸しています。
セミ♂にとって、鳴く行為(発音)はなかなか激しい運動なのでしょう。
気温を測るのを忘れてしまいました。
オスは翅を半開きにして「チー…ジー…」と繰り返し鳴く。鳴き始めは「チー」が数秒、急に音が高く大きくなって「ジー」、数秒-10秒ほどで緩やかに「チー」へ戻り、数秒後に再び「ジー」となり、鳴き終わりは「チッチッチ…」となる。日中の暑い時間帯には鳴く個体が少ないが、明るいうちはほぼ一日中鳴き、夜でも街灯など灯火に集まって鳴くことがある。他のセミが鳴かない朝夕の薄明頃にはヒグラシと並んでよく聞こえる。 (wikipediaより引用)
樹上で鳴いていたニイニイゼミ♂が、何の前触れもなく幹から飛び去りました。(@0:43〜)
スローモーションにしても羽ばたきは速すぎて見えませんでした。
次に機会があれば、飛び立つ瞬間をハイスピード動画で記録してみるつもりです。
初めは気づかなかったのですが、カメラを上下にパンすると、計3匹のニイニイゼミが同じオニグルミの木に止まっていました。
上には木登りしている個体がいました。(@2:32〜)
立ち止まると幹に口吻を垂直に突き立てました。
樹液を吸い始めたようです。
腹面が白っぽく、腹弁が見えることから♂と分かります。
真横から見ると、翅が透明に透けていて、その上に暗褐色の雲状紋が描かれています。
口吻を斜め下に突き刺して樹液を吸汁している個体もいます。(@3:00〜)
長撮りしている私の背後を車が通過しても、ニイニイゼミ♂は逃げませんでした。
これだけ多くの個体が集まっているということは、羽化直後なのですかね?
今思うと、念のために木の根元で抜け殻(羽化殻)を探すべきでした。
※ 映像素材の順番を少し入れ替えました。
ニイニイゼミ♂の鳴き声を声紋解析してみる?
複数個体の鳴き声であることに注意。
近くの草むらで直翅目も鳴いています♪(キリギリス系)
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