2023年7月中旬〜下旬
シーン0:7/13・午後13:31・晴れ・気温37℃?(@0:00〜)
シーン1:7/13・午後16:33・くもり(@0:03〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。
いくら猛暑とは言え、気温データはさすがに異常値かもしれません。
ニホンアナグマ(Meles anakuma)家族が転出した後の旧営巣地(セット)を新旧2台のトレイルカメラで監視しています。
シーン2:7/13・午後20:45・気温21℃(@0:07〜)
ある晩、アナグマの母子が生まれ育った懐かしの営巣地に戻ってきました。
母親♀が引率すると言うよりも、元気いっぱいの幼獣が先陣切って夜の森を走ってきたようです。
幼獣3頭が左から来て巣口Lの匂いを嗅ぎ回り、中に入りかけたものの、すぐに出てきました。
相次いで左へ向かうと…。
シーン3:7/13・午後20:45(@1:07〜)
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。
巣穴Rは、入り口が更に左右2つに別れています(巣口RlとRr)。
3頭の幼獣が巣口RlとRrへの出入りを繰り返しています。
そこへ左から4頭目の幼獣が登場し(@1:26〜)、巣穴Rlに入りました。
これで当年仔の兄弟姉妹が勢揃いしました。
最後にようやく成獣の母親♀が左から登場。(@2:05〜)
シーン4:7/13・午後20:47(@2:07〜)
幼獣2頭が奥の林縁を探索しています。
巣口Rの広場を徘徊していた幼獣が細い蔓につまづいて、蔓とつながっているマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の枝葉がざわざわと揺れました。(@2:30〜)
その物音に反応したように、母親♀が巣口Rから外にひょっこり顔を出しました。
奥の林縁まで偵察に行ってから、巣口Rに戻ってきました。
この母親♀は、左右の目の大きさが不均一(右目<左目)なのが特徴です。
シーン5:7/13・午後20:48(@3:07〜)
幼獣1頭が巣口Rに留まり、残る3頭は各々がうろついて餌を探しているようです。
成獣♀が出巣Rすると(@4:00〜)、右にのそのそ歩いて行きました。
離乳後も横向きになると、乳房と乳首が確認できます。
シーン6:7/13・午後20:51(@4:07〜)
画面の右端を幼獣?が右へ立ち去りました。
シーン7:7/13・午後20:53(@4:14〜)
右エリアで幼獣1頭が林床の落葉の匂いを嗅ぎ回っています。(探餌徘徊)
落ち葉の下に隠れた小さな虫やミミズなどを次々に捕食しているのでしょう。
右からもう1頭の幼獣が戻ってきました。
更にもう1頭の幼獣が右から戻ってきて、巣口Rに向かいます。
シーン8:7/13・午後21:03・気温28℃(@5:14〜)
別アングルに設置した監視カメラの映像に切り替えます。
母親♀が先導して獣道を歩き去り、右奥の二次林へ消えました。
幼獣3頭は各自がてんでバラバラに探餌徘徊しています。
どうも1頭の幼獣がいつも他の兄弟姉妹とは別行動をしているような気がします。
独立心が旺盛な個体なのか、それとも母親♀のそばを離れたくないのかな?
アナグマの母子は夜の林内で散開して各自が採食しているとは言え、離れ離れにはならず緩い群れ(家族群)を形成しています。
暗闇の中でニホンアナグマの母子は迷子にならないようにどうやって互いの存在を確認しているのでしょう。
耳を澄ませても、アナグマの鳴き声(ジェジェジェビーム♪?)は聞き取れません。
ニホンザル(昼行性)の場合、見通しの悪い森の中を採食しながら遊動する群れは、コンタクトコール♪(クーコール♪)という独特の鳴き声をときどき小声で発して、群れの仲間の位置関係を把握しています。
シーン9:7/13・午後21:05・(@6:14〜)
アナグマ母子が夜の森で散開して採餌する様子を5倍速の早回し動画でご覧ください。
行方が分からなかった幼獣1頭が左から現れ、兄弟姉妹と合流しました。
シーン10:7/13・午後21:07・(@6:26〜)
うっすらと夜霧がかかり始めたようです。
最後の個体が奥の茂みに消える後ろ姿だけ写っていました。
そしてセットには誰も居なくなりました。
アナグマ母子は旧営巣地の巣穴に全員で入って中で寝ることはありません。
基本的に夜行性なので、採餌活動のついでに旧営巣地に立ち寄っただけなのでしょう。
シーン11:7/17・午前3:00・気温22℃(@6:38〜)
4日後の深夜未明に、再びアナグマ母子が旧営巣地に戻ってきました。
左から先頭切って登場したのは幼獣です。
巣口Lを点検したものの中には入らず。辺りをうろついています。
シーン12:7/17・午前3:12(@7:11〜)
巣口R付近を幼獣1頭が徘徊しています。
巣口Rから斜め左に伸びるマルバゴマキの細い灌木にキリギリス?バッタ?が止まっていて、ゆっくり移動しています。
たまたま幼獣が顔を近づけたら、バッタ?はピョンと跳んで奥へ逃げました。(@7:42〜)
幼獣は暗闇で獲物の存在に気づいていない様子でした。
夜行性のアナグマは、視覚ではなく嗅覚や聴覚を頼りに虫やミミズを捕食するのでしょう。
幼獣は逃げたバッタ?の後を追うでもなく、左へ立ち去りました。
シーン13:7/17・午前3:13・気温25℃?(@8:10〜)
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。
この幼獣個体は、単独行動を好むようです。
シーン14:7/17・午前4:01・(@8:20〜)
奥の林縁に居た幼獣2頭がなぜか慌てて走り出し、続けざまに巣穴Rに飛び込んで中に避難しました。
外敵が現れたのでしょうか?
そこへ母親♀が右から早足で登場。
巣口Rの匂いを嗅いでいると、中から幼獣が出迎えました。
シーン15:7/22・午前4:29・気温18℃(@9:11〜)日の出時刻は午前4:30。
5日後の明け方に成獣が単独で右から登場しました。
巣口Lの匂いを嗅いでから、手前へ向かってきます。
どうやらヘルパー♂のようです。
シーン16:7/22・午前4:29(@9:24〜)
続きは別アングルの監視カメラで撮れていました。
ヘルパー♂は旧営巣地の巣口LRには立ち寄らず、奥の二次林を右奥に歩き去りました。
今のところ、母子の群れの採餌行動にヘルパー♂は同行しません。
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