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2024/04/14

夏の夜に延々と追いかけっこや取っ組み合いをして遊ぶニホンアナグマの幼獣3頭【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月下旬〜8月上旬 

旧営巣地に戻って来たニホンアナグマMeles anakuma)の幼獣3頭が、元気いっぱいで互いに追いかけっこしたり格闘遊びしたりしてはしゃぎ回る微笑ましい様子をまとめました。 
疲れを知らぬ 724+29+803 


シーン0:7/22・午後13:19・晴れ・気温38℃?(@0:00〜) 
シーン1:7/22・午後14:07・晴れ・(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 


シーン2:7/24・午後20:00(@0:07〜) 
2頭の幼獣が奥の二次林内で駆け回り、取っ組み合いを始めました。 
右下に居た別個体の幼獣も参戦しようと駆け出したら、暗闇で細い灌木に頭から衝突しました。(@0:51〜) 
ぶつかった立木がしばらく左右に揺れています。 
慌てていたのかもしれませんが、 夜行性でもアナグマは目が悪いことを示しています。 
灌木の隙間をすり抜けられると思ったのかな?  
鈍臭い幼獣は幸い脳震盪を起こすこともなく、無事だったようです。 


シーン3:7/29・午前4:13・(@1:07〜)日の出時刻は午前4:36。 
5日後の夜明け前にも幼獣が3頭だけで旧営巣地に来て遊び呆けていました。 
地面の匂いを嗅いでいる別個体の尻に突進してわざとぶつかり、喧嘩を仕掛けました。 
それをきっかけに3頭が急に荒ぶり始め、1頭がもんどり打って巣穴Rに転がり落ちました。 
その際にマルバゴマキの樹冠に伸びている長い蔓にぶつかって、上の枝葉が激しく揺れました。 


シーン4:7/29・午前4:15・気温28℃?(@2:07〜) 
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。 


シーン5:7/29・午前4:16(@2:57〜) 
2頭の幼獣が激しい追いかけっこをしている途中で、もつれ合うように巣口Lに転がり落ちました。(@3:30〜、@3:48〜) 
格闘中に互いに甘噛みしているのか、短い唸り声♪も聞こえます。 


シーン6:7/29・午前4:18(@3:58〜) 
幼獣2頭が左で格闘遊びをしている間、別個体が巣口Lから顔を出してその様子を伺っています。

辺りは未だ真っ暗ですけど、目覚めたヒグラシ♂(Tanna japonensis)が林内でカナカナカナ…♪と鳴き始めました。 (@4:38〜) 
時刻は午前4:19。(日の出時刻の17分前) 


シーン7:7/29・午前4:17(@4:48〜) 
別アングルの広角カメラでも撮れていました。 
2頭が対峙して、ひたすら格闘遊びを繰り広げています。 


シーン8:7/29・午前4:19(@5:24〜) 
巣口Lを半ば塞ぐように生えた木の根を甘噛みしたり、はしゃいで跳びはねたり、幼獣が独り遊びしていました。 
巣穴Lから外に出てきた別個体が左へ行くと、それを追いかけて対決が始まりました。 
ガゥッ♪と吠える声が聞こえました。 


シーン8:7/29・午前4:22(@6:05〜) 
巣口R付近で幼獣3頭がはしゃぎ回っていると、左から4頭目の成獣が登場しました。 
成獣は落ち着いていて、幼獣が「遊ぼう遊ぼう!」と挑発するように目の前で飛び跳ねても、遊びには付き合いません。 
腹面に乳首が見えたので、母親♀のようです。 
カメラを振り返ったときに、左右の目が不均等であることが確認できました。(右目<左目) 
母親♀が近くに居た幼獣を毛繕いしてやろうと試みるも、元気いっぱいの幼獣は逃げてしまいました。 


シーン9:7/29・午前4:22(@7:03〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
巣口Lを点検していた母親♀が振り返って左に行くと、出迎えた幼獣2頭が♀にまとわりついて遊びに誘います。 
仲間との追いかけっこで逃げてきた幼獣が入巣Lしたものの、すぐに出巣Lしました。 


シーン10:7/29・午前4:23(@7:40〜) 
腕白盛りの幼獣2頭が疲れを知らず、はしゃぎ回っています。 
獣道に泰然と佇んでいた母親♀に突進しても、成獣はうんざりしたような顔で(?)、誘いに乗りません。 
母子の群れは獣道を右上奥へ立ち去りました。 
元気が有り余っている幼獣は、無駄に走って何度も往復しています。 


シーン11:7/29・午前4:24(@8:27〜) 
しばらくすると、幼獣2頭が追いかけっこしながら獣道から駆け戻ってきて、巣穴Lに入りました。 
少し休んでから、幼獣2頭ともまた外に出てきて走り去りました。 


シーン12:8/3・午後19:24・(@9:01〜) 
5日後の晩にも、同様の光景が見られました。 
ニホンアナグマの幼獣だけが3頭現れ、林内でふざけて追いかけっこしています。 
母親♀の姿は見えませんが、おそらく近くで採食しているはずです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】 
この巣穴で今季アナグマ♀から生まれた同腹の兄弟姉妹は4頭いたはずなのに、最近は3頭しか見かけません。 
まさか3頭が結託して仲間外れにしているのでしょうか?
それとも残りの幼獣1頭は死亡したのか?と心配になります。 
来季のヘルパー候補♂はあまり幼獣同士では遊ばずに母親とべったりなのかもしれない、と想像したものの、母親♀が旧営巣地に現れたときも同行していませんでした。 
前回の記事で紹介したように、足りない幼獣1頭は家族群からはぐれて迷子になったのか、それとも独り遊びが好きな個体なのかもしれません。(親離れや独立が早い個体?) 


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