2023年4月中旬・午後12:00頃・晴れ
河川敷を横切る用水路のコンクリート護岸にてアオダイショウ(Elaphe climacophora)が春の日差しを浴びていました。
私が近づくと警戒し、ゆっくり蛇行して逃げ始めました。
舌を素早く出し入れしながら蛇行で前進します。
コンクリートの地面を離れ、隣の枯れた芝生エリアに移動しました。
さらにシロツメクサで覆われた草地をひたすら進んで行きます。
一体どこに行くのでしょうか?
野ネズミやモグラの巣穴に侵入して獲物を狩るのではないかと期待して、アオダイショウを追跡することにしました。
しかし、それらしき巣穴があってもヘビは素通りしました。
しつこく付いて歩く私から逃げていただけかもしれません。
緑の草地に点在する白いものは、堤防路のサクラ並木から散ったソメイヨシノの花弁です。
やがてアオダイショウは河川敷の公衆トイレに近づき、日陰に入りました。
変温動物のアオダイショウにとって、どうやら日向は暑かったようで、体温調節のため日陰に避難したのでしょう。
しばらくすると公衆便所のコンクリート土台に近づきました。
幸いトイレを使っているヒトは誰もおらず、騒ぎにならずに済みました。
小便器のある男性トイレは扉が無い開放型ですから、ノックは不要です。
その入口でアオダイショウは鎌首をもたげて、中の様子をうかがっています。
舌を出し入れして、ヒト♂の小便臭を鋤鼻器で嗅ぎ取っています。
男性トイレの中に蛇が侵入したら面白いスクープ映像になりそうです。
ところが、アオダイショウは入口から自発的に後退して、日陰の草むらに隠れました。
トイレの床が熱伝導の良いアルミ製になっていて触れるとひんやりしますから、せっかく日光浴で暖まった体温が下がり過ぎるのを嫌ったのかもしれません。
ヘビを捕獲したことが一度もない私は、絶好の機会に悩みました。
しかし今回も怖気づいて生け捕りに挑戦できませんでした…。
帰路に同じ公衆トイレを再訪したときには、アオダイショウは居なくなっていました。
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