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2023/10/07

遊歩道の溜め糞場を素通りするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月下旬 

スギ山林の遊歩道にある溜め糞場opに通ってくるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
設置した監視カメラを警戒してか、慣れるまでなかなか溜め糞場opで排便してくれませんでした。 


シーン0:3/24・午後14:44・(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
斜面を見上げた奥には残雪が見えます。 


シーン1:3/24・午後23:22・(@0:05〜) 
深夜にスギ林床の斜面でタヌキが立ち止まり、怪訝そうにカメラを見ていました。 
警戒を解くと溜め糞場opには立ち寄らず、左に立ち去りました。 
厳しい冬を越したばかりなのに、この個体は結構太って見えます。 
妊娠している♀なのかな? 
栄養は満ち足りてそうです。 
里が近いので、残飯を漁っているのかもしれません。


シーン2:3/25・午後21:04・(@0:16〜) 
翌日の晩に現れたタヌキが地面の匂いを嗅ぎながら、カメラの方に向かって真っ直ぐ斜面を下りて来ました。 
トレイルカメラを固定したスギの幹の匂いを嗅いでいるようです。 
私の残り香を気にしているのかな? 
最後は方向転換して右下に立ち去りました。 


シーン3:3/25・午後22:55・(@0:43〜) 
時間を空けて再びやって来たのは別個体でしょうか? 
個体識別できていないので、同一個体が戻ってきたのかもしれません。 
斜面で振り返り、カメラ目線をくれました。 

よく見ると、この個体はどうも左耳が前に折れているようです。 
感情表現ではなく安定した形質なら、個体識別に使えそうです。 

カメラの存在を警戒したタヌキは溜め糞場opには立ち寄らず、斜面を少し登ってから遊歩道を左に下りて行きました。 
排尿マーキングした♀の匂いを嗅ぎ取っているはずなのに、この個体はそれに対抗して小便をかけませんでした。 
おそらくつがいのパートナー♂なのではないかと想像しています。 


シーン4:3/27・午前2:57・(@0:58〜) 
2日後の深夜に登場したタヌキは林床の匂いを嗅いでから、左に立ち去りました。 


シーン5:3/27・午前22:56・(@1:07〜) 
20時間後の晩遅くにタヌキが再び写りました。 
自動センサーカメラの起動が遅れ、溜め糞場opを横切って右上に立ち去るところでした。 
しかも低温障害で録画が中断されていました。 
立ち止まって排便したのなら、さすがに動画に記録されていたはずです。 


シーン6:3/31・午前4:15・(@1:12〜) 
4日後の未明にもタヌキが登場したのに、カメラの起動が遅れて、左上に歩き去るタヌキの後ろ姿が写っただけでした。 
斜面を登って遊歩道に辿り着くと、緩やかな階段を左に下って行きます。 



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