2023年4月上旬
里山の麓近くのスギ植林地でタヌキの溜め糞場opを監視しているセンサーカメラに、野鳥の群れが写りました。
シーン0:3/24・午後14:44(@0:00〜)
明るい昼間にフルカラーで偶々撮れた現場の状況です。
斜面を下から見上げるアングルで、奥には残雪が見えます。
画面中央を左から右に緩やかに登る遊歩道が切り開かれていて(細長い落枝が目印)、その路上および少し下の斜面にホンドタヌキが溜め糞opを残しています。
シーン1:4/3・午前11:15頃・晴れ(@0:05〜)
旧機種のトレイルカメラには不具合があり、日中に動画撮影すると画面全体になぜかピンク色のフィルターが入り、しかもそれが点滅します。
あまりにも目障りなので、モノクロに加工しました。
晴れた昼前に見慣れない鳥5羽の群れが林床に散開し、スギの落ち葉をつついて回っていました。
カメラからやや遠い上に白黒の映像なので、鳥の種類をしっかり見分けられません。
頭部が黒いので、なんとなくウソ(Pyrrhula pyrrhula)ですかね?
イカル(Eophona personata)と迷ったのですが、イカルの嘴はもっと太いはずです。
ウソのきれいな紅色をフルカラーで記録できなかったのがつくづく残念です。
途中で右下隅から現れたのは、ホオジロ(Emberiza cioide)かな?(@0:29〜)
怪しい同定ですので、もし間違っていたらご指摘願います。
ウソとホオジロだとして、その2種が混群を形成するとは知りませんでした。(嘘みたいな話?)
『やまがた野鳥図鑑』でウソについて調べると
県内では、繁殖期は蔵王や鳥海山、吾妻山系などの亜高山の針葉樹ですごし、冬季は里山に下りてきて、数羽から数十羽の群れですごしていることが多い。(p56より引用)
動画から鳴き声は聞き取れず、採食中に鳴き交わしていないようです。
林床で餌を探す野鳥の混群は、タヌキの溜め糞場opの周囲に集まって未消化の種子を食べている訳ではありませんでした。
溜め糞に含まれる未消化の種子は、野ネズミや種子食性の鳥がもう既に食べ尽くしてしまったのかもしれません。
雪が溶けて活動を始めた虫やクモを探して捕食しているのでしょう。
ウソの採食行動と言えば、桜の芽を食害することで有名です。
雪国の当地では桜がようやく咲く頃ですが、樹上に限らず林床でも採食するとは知りませんでした。
関連記事(10年前の撮影)▶ ウソ♀が桜の花芽を採食【冬の野鳥】
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