2023年1月上旬・午後18:03・気温-4℃
里山のスギ林道はサラサラの(乾いた)新雪に覆われ、道端に突き刺さっていたスギ落枝も完全に埋もれました。
左下から登場した冬毛のホンドテン(Martes melampus melampus)が立ち止まると、深雪に頭を突っ込んで穴を掘り始めました。
テンの体が完全に新雪の中に埋もれました。
おそらく雪の下にトンネルを張り巡らせて冬も活動する野ネズミ(ノネズミ)の気配を感じてテンが狩りを試みたのでしょう。
深雪の中で方向転換したテンが、逆向きに雪の中から顔を出しました。
口に獲物を咥えていないので、残念ながら狩りに失敗したようです。
諦めたテンは、元気に雪道を右へ走り去りました。
前後の足を揃えて細長い胴体を尺取り虫のように伸縮させて跳びはねるように走ります。
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:16〜)
それにしても、雪深い厳冬期になるとテンの登場頻度が急に上がりました。
雪山で野生動物が残した足跡を追跡(アニマルトラッキング)していると、足跡が乱れた狩りの痕跡が見つかることがたまにあります。
今回ホンドテンが雪面に残した足跡および穴掘り跡をもし見つけたら、狩りに失敗したと正しく読み解けるでしょうか?
熊谷さとし『動物の足跡学入門』によると、
つづく→ 厳冬期の雪山でスギ林道を駆け抜ける冬毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】
雪の深い地方にすむテンは、雪の中に「テンの雪室 」とよばれるウロ(ほら穴)を掘る。テンは嗅覚が強いので、雪の下にある食べ物をとるために掘った跡だと言われているけど、俺はシェルターなのではないか?と思っているのだ。(p167より引用)
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