2022年8月下旬・午後13:50頃・くもり
里山の雑木林を抜ける林道にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場aを久しぶりに見に来ました。
林道の両脇に生えているアカマツとブナが目印です。
新鮮な糞は残されておらず、一見すると溜め糞場aは使われていないようです。
しかしよく見ると、糞塊が乾いて粒状の黒土と化しています。
糞虫の活動によって、よく耕されていることが見て取れます。
タヌキ溜め糞の遷移過程で夏によく見かける状態です。(何か専門的な呼び名があるのでしょうか?)
遠目からは、ガリガリ、ザクザクとした霜柱をいつも連想します。
肉食性のアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシ;Platydracus brevicornis)が獲物を求めて徘徊しています。
糞中に浅く潜るハネカクシの尻尾にムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)のワーカー♀が試しに噛み付きましたが、さすがに獲物として狩ることはありませんでした。
2匹のハネカクシが出会うと、小競り合いになりました。
青紫色の金属光沢が糞の中からちらっと覗いているのは、おそらくセンチコガネ(Phelotrupes laevistriatus)だと思うのですけど、棒でほじくって確認すべきでした。
溜め糞場でセンチコガネをタヌキが捕食してから後日、未消化のまま排泄された鞘翅だとしたら面白いですね。
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小型の黒い糞虫はエンマコガネの仲間でしょうか?(自信なし)
同定のためにエンマコガネ?を採集して持ち帰りました。
以下に標本の写真を載せる予定です。
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