2022年9月上旬・午前11:55頃・くもり
山道の横の苔むしたハリギリ(別名センノキ)大木の根元でホバリング(停空飛翔)する昆虫がいました。
縄張りを張っていたのか、あるいは私の汗を舐めようと飛来したのか、分かりませんでした。
てっきりマルハナバチかと思ったのですが、林道脇に露出した石の上に着陸したのでズームインしてみると、マルハナバチにベーツ擬態したオオモモブトハナアブ♀(Matsumyia jesoensis)でした。
「カオグロ」オオモモブトハナアブではありません。
側面からは分かりにくいのですけど、左右の複眼は中央で接していないので♀と判明。
石の上で微小なアリ(種名不詳)に右中脚の先端(跗節)を噛まれ、慌てて飛び去りました。
微小なアリにしてみれば、ただでさえ視力が悪いのに巨大なアブの全身像は把握できませんから、蜂に擬態しているかどうかなんて預かり知らぬところです。
オオモモブトハナアブ♀を攻撃して追い払ったというよりも、噛み付いて獲物かどうか味見してみたのでしょう。
つまり、アリに対してベーツ型擬態は通用しません。
オオモモブトハナアブ♀は近くの幼木の葉に止まり直したものの、すぐにまた飛び立ちました。
音量を上げるとオオモモブトハナアブ羽音♪がかすかに聞こえます。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:30〜)
※ 羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
関連記事(1年前の撮影)▶ マルハナバチに擬態したカオグロオオモモブトハナアブ♀の化粧行動
0 件のコメント:
コメントを投稿