前回の記事:▶ 溜め糞場の下草に軽くスクワットマーキングしただけで通り過ぎるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】
自動撮影カメラで見張っているスギ林道の溜め糞場sを通りかかるニホンアナグマ(Meles anakuma)の定点観察記録です。
シーン1:8/13・午後20:11・気温25℃
アナグマが単独で林道を左から登場し、緩やかな坂を下って来ました。
タヌキの溜め糞がある地点を迂回し、画面中央に見えるスギ大木の根元にあるアナグマの溜め糞場の匂いを嗅ぎ回ります。
この個体は目の周りが黒く、股間に睾丸が見えるので♂のようです。
排便姿勢になりかけたのですが、落ち着かずに右へ移動しました。
素人目には大便は排泄しておらず、もしかすると小便でマーキングしたかもしれません。
シーン2:8/16・午前00:06・気温24℃ (@0:21〜)
3日後の深夜、前回と同じく林道を左から歩いて来ました。
タヌキの溜め糞場の手前で立ち止まり、おそらくマーキングしていたようです。
右へ歩き出した時に、股間に睾丸が見えたので♂。
この個体は目の周りが黒くなく、体毛が全体に白っぽい(アルビノ?)。
以前は痛々しく後脚を跛行していたのですけど、すっかり回復したようです。
ホンドタヌキの溜め糞場を迂回してスギ大木の根本へ行きました。
林床に散乱するスギ落葉の匂いを念入りに嗅ぎながら尻を下草に擦り付けてスクワットマーキングしました。
直後に後脚で落葉を後方へ蹴り出す行動をしました。
脱糞後のイヌが興奮して後脚で糞を埋める行動を彷彿とさせます。
今回も溜め糞場sで排便はせずにマーキングしただけで、林道を右へ立ち去りました。
アナグマの溜め糞やマーキング行動について、ネット検索で調べてみました。
ニホンアナグマ@wikipedia によると、
ため糞[注 2]をする習性があるが、タヌキのような大規模なものではなく、規模は小さい。
動物図鑑・アナグマ によれば、
・主として夜行性の動物で、昼間は巣穴に潜んでいることが多い。・行動範囲はさ地域環境や食糧事情などによって変わるが、平均で1~4k㎡と言われ、肛門腺や尾部下腺からの分泌液、尿などを樹木などにつけて縄張りを主張する。 分泌液を相手の体に擦り付けたりする習性もあるが、これは互いの識別やコミュニケーションの為と考えられている。 (原文ママ)
アナグマ@害獣家屋侵入被害相談センター によると、
アナグマは同じ場所にフンをする「溜め糞」をする習性があります。床下や納屋に溜め糞をされてしまうと、害虫や雑菌の発生、悪臭といった衛生被害をもたらします。また、アナグマはフンに臭腺から出した液をかけるため、他の動物よりも特に酷いにおいです。
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