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2022/11/15

タヌキの溜め糞を食べながら自らも排泄するクロボシヒラタシデムシ

 

2022年7月中旬・午前11:10頃・晴れ 

スギが植林された里山の斜面をトラバースする小道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場dが復活していました※。 
新鮮な下痢便に食糞性の昆虫が集まっています。 
日溜まりの溜め糞で一番目立つのは2匹のクロボシヒラタシデムシOiceoptoma nigropunctatum)です。 
体格に差がありますけど、求愛や交尾をしてないので、性別が分かりません。(見分け方を私は知りません。) 
糞塊がときどき上下にモコモコ動いているということは、下に潜む糞虫が活動しているのでしょう。 
糞塊が激しく揺れ動いても、飛来したニクバエの一種に背中を踏まれても、クロボシヒラタシデムシは全く気にせずに食糞を続けています。 

途中で1匹のクロボシヒラタシデムシが腹端から排泄しました。(@2:32〜) 
固形の糞ではなく、泥水のような液状の便でした。 
本種の排泄行動は初見です。
関連記事(9年前の撮影@里山の稜線)▶ タヌキの溜め糞で婚活するクロボシヒラタシデムシの群れ


ニクバエは糞塊を少し離れ、両手を擦り合わせて身繕いに余念がありません。  


※ 糞の形状などから、アナグマではなくタヌキの溜め糞場だろうと推察し、昨年からときどき定点観察しています。 
後日(秋になってから)この現場にトレイルカメラを設置したところ、確かに夜な夜なホンドタヌキが排便していることを確認できました。(映像公開予定)

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