2022年6月中旬・午後15:15頃・晴れ
薄いピンクの花から花へ飛び回って吸蜜する蜂の後脚をよく見ると、1匹は花粉籠に黒っぽい(!)花粉団子を満載しています。
複数個体を撮影。
アサツキの花粉が黒いとは知りませんでした。
ネット検索してもそのような情報が全く見つからなかったので、次に機会があれば自分でアサツキの花を分解して調べてみるつもりです。
【追記】
恥ずかしながら、このピンクの花はニンニクではなくアサツキだったので、訂正します。
【考察】
Gemini AIに謎の黒い花粉について色々と質問してみました。
Q1: アサツキの花粉の色は?
A1: アサツキ(および近縁種のチャイブ)の花粉の色は、一般的に「淡い黄色(イエロー)」から「白っぽい黄色」です。詳しく解説すると、以下のようになります。* **花粉そのものの色:** アサツキの葯(やく:花粉が入っている袋)から出てくる花粉は、顕微鏡などで観察すると淡い黄色をしています。* **視認性:** 花全体を見ると、雄しべの先端にある「葯」が、花粉を出す前は少し濃い色(紫系や黄色)をしており、花粉が出てくると葯の表面が白っぽく見えることがあります。そのため、肉眼では花粉が大量に出ている状態の雄しべ全体は、黄色からクリーム色に見えることが多いです。もしお手元の写真に、花の中心部から突き出た雄しべの様子が写っていれば、その先端(葯)の色に注目してみてください。アサツキの花粉を媒介するハチなどの昆虫たちも、この色や花の香りを頼りに集まってきます。
Q2: 以前アサツキの花で採餌していたクロマルハナバチ♀の後脚にある花粉籠を見ると、花粉団子の色がクリーム色ではなく黒ずんでいたので驚きました。花粉の色が異常だとすれば、これは例えば黒カビに侵されている病気の花だったのだろうか?
A2: 結論からお伝えすると、これは花が病気(黒カビなど)に侵されていたわけではなく、**マルハナバチの「蜜(みつ)」と「花粉の化学反応」による正常な現象**、あるいは**複数の花を巡った結果**である可能性が極めて高いです。驚きの色の変化には、以下のような理由があります。---## 理由1:蜜を混ぜることで「濡れて濃い色」に変わるハチが後脚の花粉籠(かご)に花粉を固定して綺麗な団子にする際、ただ花粉をくっつけているわけではありません。自分の口から吐き戻した「花の蜜(あるいは唾液)」を接着剤代わりに混ぜ合わせながら捏ねています。* **光の屈折と濡れ現象:** 粉末状態では白っぽく、あるいは淡い黄色に見える花粉も、蜜という水分(糖度の高い液体)で完全にカチカチに練り固められると、光の反射が変わり、**本来の色よりも遥かに濃く、くすんだ色**に変化します。* アサツキの淡い黄色い花粉であっても、ハチの蜜と混ざり合って凝縮されると、肉眼や写真の陰影によっては「ダークイエロー」を通り越して、**「茶褐色」や「黒ずんだ色」に見える**ことがよくあります。## 理由2:アサツキ以外の「他種の花粉」が混ざっているマルハナバチは一般的に「一回の採餌飛行では同じ種類の花を巡る(訪花節操性)」という習性がありますが、周囲に目的の花が少ない場合や、より魅力的な蜜源がある場合は、**複数の異なる植物をハシゴする**ことがあります。* もしアサツキに飛来する直前に、**もともと花粉の色が濃い植物**(例えば、花粉が濃いオレンジ色や赤茶色、あるいは青紫〜黒っぽい色をした植物)を訪れていた場合、その古い花粉の塊のまわりにアサツキの黄色い花粉が薄く上塗りされる形になります。* これにより、団子全体がマーブル状になったり、ベースの濃い色と混ざり合って全体が黒ずんで見えたりします。## 理由3:花の葯(やく)自体の色が混ざるアサツキやチャイブの花粉を包んでいる袋(葯)は、まだ花粉を出す前の新鮮な状態のとき、種によってはやや紫がかった濃い色(暗紫色)をしていることがあります。ハチが強力にバイブレーション(振動)をかけて効率よく花粉を集める際、花粉だけでなく割れた葯の殻(濃い紫色の組織)なども一緒に巻き込んで団子に練り込んでしまうことがあり、これが団子を黒っぽく見せる要因になることがあります。---## 植物の病気(黒カビなど)の可能性は?もしアサツキの花が黒カビ(すす病や葯黒穂病など)の菌類に侵されていた場合、花粉の代わりに黒い胞子が出ることがあります。しかし、**マルハナバチは非常にグルメで賢い送粉者**です。カビに侵されて変質した花や、栄養価の落ちた(あるいは有害な菌のついた)花粉を好んで集めることは基本的にありません。ハチが元気に採餌していたということは、そのアサツキの花自体は正常に健康な花粉と蜜を提供していた証拠と言えます。
Q3: 6月中旬に平地の休耕地に咲く花で、花粉の色が黒っぽい植物の例を挙げてみて。
A3: 6月中旬、まさに今の時期ですね。平地の休耕地(やや荒れた草地や日当たりの良い環境)に咲く植物の中で、「花粉(または花粉を出す葯)の色が明らかに黒、あるいは濃い紫・黒褐色」をしている代表的なものをいくつか挙げます。もし以前見かけられたクロマルハナバチが、アサツキに立ち寄る前(あるいは後)にこれらの花を訪れていたとすれば、後脚の花粉団子が黒ずんでいた理由にピタリと整合してきます。---## 1. ヘラオオバコ(帰化植物)* **開花期:** 5月〜8月(6月中旬は最盛期)* **環境:** 休耕地、道端、河川敷などに大群落を作ります。* **花粉・葯の色:** 「白〜淡いクリーム色の花粉」を「黒褐色〜暗紫色の葯」が包んでいます。* **ハチとの関係:** 穂の周りから白い雄しべがドーナツ状に突き出る、非常に目立つ花です。風媒花ですが花粉の量が凄まじく豊富で、マルハナバチやミツバチが花粉集めのために大好物としてよく飛来します。ハチがこの花で激しく集粉すると、黒っぽい葯の殻が混ざったり、湿った花粉が劇的に濃い色に変わるため、集めた花粉団子は「黒っぽいオリーブ色〜濃褐色」になります。## 2. ムラサキツユクサ(園芸逸出)* **開花期:** 5月〜7月* **環境:** 庭から逃げ出したものが、平地の休耕地や道端の湿った場所に野生化しています。* **花粉・葯の色:** 花びらは紫やピンクですが、中央にある葯(花粉の袋)が「鮮やかな黄色」**なのに対し、それを支える雄しべの毛や組織が**「濃い紫色〜黒紫色」をしています。* **ハチとの関係:** マルハナバチが好む花の一つです。ハチが花粉を掻き集める際、この濃い紫色の毛や葯の組織が蜜と練り合わさることで、結果として花粉団子が非常に黒っぽく仕上がることがあります。## 3. ヒナゲシ(コクリコ)やナガミヒナゲシ(ケシ科)* **開花期:** 4月〜6月(6月中旬はそろそろ終わりの時期)* **環境:** ナガミヒナゲシなどは平地の休耕地、アスファルトの隙間、あぜ道などに爆発的に群生します。* **花粉・葯の色:** 花粉そのものが「暗緑色〜黒褐色」をしています。花の中心部(雌しべの周り)にある大量の雄しべが、まるで黒い煤(すす)をまとっているように見えます。* **ハチとの関係:** ケシ科の植物は蜜を出しませんが、良質な花粉を大量に提供するため、マルハナバチが熱心に抱きついて花粉を集めます。ここを訪れたハチの花粉団子は、一目でそれとわかる「真っ黒〜濃いオリーブ色」になります。## 4. スイバ / ギシギシ(タデ科)* **開花期:** 5月〜6月* **環境:** 休耕地やあぜ道の主のような植物で、大きく背を伸ばして赤茶色の穂をつけます。* **花粉・葯の色:** 葯が「濃い赤褐色〜暗紫色」をしています。* **ハチとの関係:** 基本は風媒花ですが、開花期には大量の葯がぶら下がり、花粉(淡黄色〜褐色)を飛ばします。ハチが他の花を巡るついでにこれらに触れたり、花粉を集めたりすると、団子の色が全体的に茶黒くくすむ原因になります。---## 5. 【参考】アサツキ自体の可能性(葯の色)前回の回答でも少し触れましたが、実はアサツキやチャイブ自身も、開花直前の「葯(袋)」の時期はかなり濃い「暗紫色〜青灰色(黒っぽく見える色)」をしています。花粉が飛び散る前の新鮮な葯ばかりを狙ってハチがバイブレーションをかけて収穫した場合、まだ割れきっていない黒紫色の葯の殻ごとバリバリと噛み砕いて蜜で練り合わせるため、他の植物に浮気していなくても**アサツキ単体で「黒っぽい団子」が出来上がる**ケースがあります。---6月中旬の休耕地であれば、特に**ヘラオオバコ**や**ナガミヒナゲシ**あたりは、ハチの後脚を黒く染める2大巨頭と言えます。アサツキのピンクの花と、これらの黒っぽい花粉を出す植物が同じエリアに混在していたのであれば、ハチの足元で面白いカラーミックスが起きていたのかもしれません。
Q4: 私が気になった、黒い花粉団子の写真を2枚、添付します。
A4: ご提示いただいた写真を確認いたしました。確かに、クロマルハナバチの後脚にある花粉籠が、アサツキ(またはチャイブ)の花の淡い色調とは対照的に、かなり濃い色に見えますね。この写真から読み取れる興味深いポイントをいくつか指摘させていただきます。### 1. 花粉団子の色と質感について写真で見ると、団子は「黒」というよりは「深く沈んだ青灰色〜濃紺色(ディープブルーグレー)」のように見えます。この色は、アサツキの花粉そのものの黄色が、ハチの分泌物で練り固められて彩度が落ちた結果として説明がつきます。特筆すべきは、**マルハナバチがこの花にかなり強くしがみついている**ことです。彼女たちがアサツキの球状の花に全身を預けて動くとき、花粉だけでなく、花粉を包んでいた葯(未開花あるいは開花直後のもの)の殻や、花の組織の一部までもが物理的に巻き込まれているはずです。それがこの独特のくすんだ濃色を生んでいると考えられます。### 2. 植物の同定:アサツキかチャイブか添付していただいた花の写真と、背後の「中空と思われる葉」の様子からすると、これは**チャイブ(エゾネギ)の可能性が極めて高い**です。* **花の形:** 花弁の形が整っており、球状のまとまり方が非常に綺麗です。* **自生の環境:** もしこれが山形県の湿った場所や休耕地であれば、かつてハーブとして植えられたものが野生化したチャイブが、日本の在来種であるノビルやアサツキの環境と混ざって生育している可能性は十分にあります。### 3. なぜ「黒っぽい」と感じたのか(考察)先ほど挙げた候補(ヘラオオバコ等)の「真っ黒な花粉」とは異なり、この団子の色は「そのハチが今まさにアサツキ/チャイブから得ている、濡れた花粉の塊そのもの」である可能性が高いです。ハチは、アサツキのピンク色の花びらや、中心の淡い雄しべの群れを背景にしながら、この暗い色の団子をどんどん大きくしていきます。おそらく、このハチは周囲に他の花がないか、あるいは「チャイブの花粉は栄養効率が良い」と学習していて、他の花には目もくれずこの群落に集中している個体ではないでしょうか。**結論として:**この黒ずんだ団子は病気によるものではなく、**「チャイブの新鮮な花粉+ハチの分泌液+機械的な練り込みによる濃縮」の結果**である可能性が高いです。非常に健全な採餌行動の姿を捉えた、興味深い写真ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿