2021年7月中旬・午後14:20〜15:05・晴れ
湿地帯に生えた柳の木(樹種不詳)の幹から樹液が滲み出していて、カブトムシ♀(Trypoxylus dichotomus)が来ていました。
柳の樹液酒場にカブトムシが来るとは意外でした。
幹に残るカミキリムシ♀の産卵痕(地上〜2mの地点)から樹液が出ています。
その後にスズメバチ類が更に樹皮を齧り取って樹液の分泌を促したかもしれません。
私の鼻では樹液の発酵臭を何も感じませんでした。
(風向きの問題なのか、それとも最近になって樹液が出始めたばかりなのかな?)
カブトムシ♀は柳の幹の同じ場所に居座ってひたすら樹液を吸汁しています。
アングルを変えても口吻の伸縮などは見えませんでした。
カブトムシ♀の鞘翅の表面はうっすらと土で汚れていたので、羽化直後なのかもしれません。
やがて、透明な液体を腹端から排泄しました。(@0:13)
初回は分かりにくいので、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
直後に等倍速でリプレイ。
腹端の排泄孔がよく見えず、透明な液体がジュワッと滲み出た感じです。
初回は排尿時に片足を持ち上げていません。
そのため、おしっこが幹に直撃して自分の体に跳ね返ったようです。
排尿直後に後脚で腹端を拭いました。
これ以降、カブトムシ♀は学習したようで、自分の体を汚さないように片足を持ち上げてからオシッコするようになりました。
排尿シーンをしっかり記録するために、後半から三脚を立ててカメラを固定し、長撮り監視しました。
右後脚の先で再び腹端を拭いました。(@1:06)
先程の排尿失敗で濡れてしまった腹端を気にして拭いたようです。
(この尻拭き行動はその後二度と見られなくなりました。)
しばらくすると、ようやくまた排尿しました。(@1:21)
今度は右後脚を軽く持ち上げてから、透明な液体を勢いよく後方に噴射しました。
次は側面から撮ってみます。
前回と同じく右後脚を軽く持ち上げて体を傾けながら、犬の小便のように排泄しました。(@1:33)
毎回決まった足を持ち上げるのは、この個体の利き足なのかな?
それとも、たまたま止まった幹の形状(凹みなど)などから決まってくるのかもしれません。
次は240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:42〜)
排尿シーンは(@1:47、2:03、2:22)。
オシッコし終わった後に腹端に残った最後の雫は、幹に付くと吸い込まれるように無くなりました。
排尿間隔は? 撮り損ねた回がある?
私は以前、ノコギリクワガタ♀の排尿シーンを飼育下で観察したことがあります。
関連記事(6年前の撮影)▶ ノコギリクワガタ♀のおしっこ噴射【ハイスピード動画】ノコギリクワガタ♀も腹端を少し持ち上げてピューッと排泄します。
しかしカブトムシ♀とは異なり、排尿の瞬間にノコギリクワガタ♀は一度も片足を持ち上げませんでした。
撮影後にカブトムシ♀を採寸すべきだったのに、この日はとにかく暑くて、熱射病気味の私はすっかり忘れてしまいました。
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