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2021/03/16

体内寄生で運動機能が侵されたナシケンモン(蛾)の終齢幼虫

 

ナシケンモン(蛾)の飼育#4

▼前回の記事 
体内寄生されたナシケンモン(蛾)の終齢幼虫がベニバナボロギクの葉を蚕食【10倍速映像】
2020年10月下旬・午後

飼育下のナシケンモンViminia rumicis)の終齢幼虫が食草のベニバナボロギクを徘徊する動きがどうも鈍く、ぎこちない気がしてなりません。 
ピクッピクッと奇妙なリズムで動き、蠕動運動でスムーズに前進していません。 
採集時にもそう思ったのですが、体内寄生されていることを確信しました。 
寄生バチの幼虫に体内組織を徐々に食い荒らされて、遂に筋肉や運動神経系も侵されたのでしょう。 

比較対象として、9年前に野外で撮影した個体は、スムーズに蠕動・前進していました。 
(ただし、体内寄生されていない正常個体であることの確認はしていません。) 

 ▼関連記事(9年前の撮影:気温12℃) 

『イモムシハンドブック』によれば、ナシケンモン幼虫の体長は終齢で32〜40mmとのこと。 
この個体は体長〜23mmと発育が悪い状態でした。 

ベニバナボロギクの花や実は全く食べませんでした。 
つついて刺激すると擬死するのですが、回復するまでの時間も長い印象です。(映像なし) 

※ 動画編集時にいつものようにコントラストではなく彩度を少し上げました。 

つづく→#5:


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