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2020/10/13

オノエヤナギの樹皮を後食するゴマダラカミキリ

 

2020年7月下旬・午後14:50頃・晴れ 

今年の梅雨は降雨量が多く、湿地帯(ヨシ原)だった所が冠水して氾濫原になっていました。 
湿地帯の端に自生するオノエヤナギの幼木(樹高〜2m)でゴマダラカミキリAnoplophora malasiaca)を見つけました。
マクロレンズで接写してみましょう。 
小枝の樹皮の表面を口髭で探りながら徘徊(小枝を登り降り)しています。 
樹皮が剥がされた(既に食べられた?)部分に口を付けて味見しました。 
細い小枝にしがみついたまま器用に方向転換して下向きになりました。 
その体勢で小枝の樹皮を鋭い大顎で齧り始めました。 もし小枝を噛み切ってしまうと、自身も落下してしまいますが、黄緑色の樹皮だけを食べています。 
『新カミキリムシハンドブック』でゴマダラカミキリを調べると、
成虫は6〜8月に出現し、新梢の樹皮を食べる。(p84より引用)
とのことです。 
実はカミキリムシの成虫がフィールドで食樹を後食こうしょくするシーンを見たのは今回が初めてで、なかなか感動しました。
▼関連記事(7年前の撮影@柳の木) 
ゴマダラカミキリの木登りと身繕い

(カミキリムシの:しぐま註)後食とは、幼虫の摂食と区別して、成虫が摂食すること。(新開孝『虫のしわざ観察ガイド—野山で見つかる食痕・産卵痕・巣』p25より引用)

ところで、この個体の性別をどなたか教えて下さい。 
触角の長さが識別点と言われても、フィールドで単独個体の場合、恥ずかしながら私にはいつも見分けられないのです。 
例えば「触角の先が腹端を超える長さなら♂」とか具体的に記述して欲しいものです。 

 ※ 動画編集ミスで無音になってしまいました。 
修正するにはまた一から編集しないといけないので、そのままお届けします。 
風でザワザワ揺れる柳の葉の音がしないと味気ないですね(臨場感に欠ける)。 

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