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2020/04/14

チョウゲンボウ♂とノスリ?が秋の刈田で縄張り争い(野鳥)



2019年11月中旬・午前8:25頃・晴れ

稲刈り後の田んぼ(刈田)の上空をやや小型の猛禽類が朝から高速で激しく飛び回っています。
刈田を逃げ惑う野ネズミを狩ろうとしているのかな?と撮影中は思いました。
しかし飛びながらキーキー♪と鋭い鳴き声を発しています。
常識的に考えて、狩りの最中に鳴いて獲物にわざわざ居場所を教えるはずがありません。
チョウゲンボウの狩りは、ホバリング(停飛)して地上の獲物に狙いを付けてから一気に襲いかかるはずです。


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ホバリングから獲物を狩るチョウゲンボウ(野鳥)

次に1/5倍速のスローモーションで見直すと、新しい発見がありました。
畦道に立つ灌木の天辺に別の大型猛禽類が止まっていて、チョウゲンボウ♂(Falco tinnunculus)はそれに対して、キーキー♪鳴きながら威嚇飛行を繰り返していたことが分かりました。

撮影中の私は存在に気づかなかったのですが、映像からなんとなくノスリButeo japonicus)のように見えます(トビかも?)。
猛禽類にとって刈田は絶好の狩場ですから、異種間で縄張り争いがあるのでしょう。
左に飛び去ったチョウゲンボウ♂の行方に私は気を取られてしまい、もう一方のノスリが逃げ出したかどうか不明です。
威嚇されても止まり木のノスリ?は翼を大きく広げただけで、平然としているように見えました。
チョウゲンボウが諦めて(?)飛んで行った先を追いかけると止まり木に落ち着いてくれたので、性別が♂と判定できました。

つづく→仕留めた獲物を捕食するチョウゲンボウ♂(野鳥)

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音量を強制的に上げています。(音声の正規化)

背後の建造物の壁面に書かれたロゴをモザイク処理したのは、猛禽類のプライバシー(生息地情報)を保全するためです。
チョウゲンボウやノスリは猛禽類の中でも本来それほど珍しくない種類ですけど、その未来はかなり危うい状況だと実感しています。


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