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2020/01/09

止まり木で羽繕い中のチゴハヤブサと並ぶ恐れ知らずのカワラヒワ(野鳥)



2019年7月下旬・午後15:40頃


▼前回の記事
チゴハヤブサとカラスが空中戦の大喧嘩(野鳥)

1羽のチゴハヤブサFalco subbuteo)がいつものお気に入りの止まり木(ヒノキ高木の天辺付近で枯れた横枝)に止まっていました。
いつものように念入りに羽繕いを始めました。
チゴハヤブサの嘴の動きを見ていると、羽繕いの合間に小声で「キッキッキッ…♪」と鳴いてるようですが、残念ながら近くを走る車の騒音であまり聞き取れません。
もう1羽のチゴハヤブサが鳴いている声も聞こえたのですけど、居場所を突き止められませんでした。

やがて1羽のカワラヒワ♂(Carduelis sinica)が右から飛来し、チゴハヤブサのすぐ横の枯れ枝に止まりました。
(カワラヒワの登場をまずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。)
チゴハヤブサが本気になって襲いかかれば餌食になってしまうはずなのに、なんとも挑発的なカワラヒワでした。
特に用事がある訳でもなく、カワラヒワは止まり木で休んでいるだけでした。
尾羽根を細かく震わせているのは鳴いているのかもしれませんが、カワラヒワ♂の鳴き声は聞き取れませんでした。
猛禽類に対する単独モビングでもなさそうです。
そんなカワラヒワ♂のことをチゴハヤブサは気にする素振りもなく、羽繕いを続けます。
カワラヒワ♂は途中から止まり木で向きを変えました。(@2:01)

チゴハヤブサに凝視されても、大胆不敵なカワラヒワは動じません。
単に無知で無謀なのか、それともカワラヒワ♀にモテるための度胸試しなのかな?
私は未だチゴハヤブサの狩りを実際に見たことがないのですが、一度天高く舞い上がって急降下しながらでないと小鳥を狩ることができないとしたら、カワラヒワはその弱点を熟知しているのかもしれません。

撮影するアングルによっては、チゴハヤブサとカワラヒワ♂の位置関係がとても近い(並んでいる)ように見えました。
しかし私が移動して色々なアングルから見ると、2羽が止まっている横枝は別な方向を向いていて、2羽は空間的に充分離れていることが分かりました。
すぐに襲われる心配は無いことをカワラヒワ♂は承知していて、いざとなれば逃げられるという自信があるのでしょう。

しばらく観察しても何事も起こらず、三脚を持ってこなかった私は腕が疲れてしまい、撮影を打ち切りました。


つづく→チゴハヤブサとカラスの縄張り争い?(野鳥)


チゴハヤブサ(野鳥)+カワラヒワ@ヒノキ樹冠:枯枝
チゴハヤブサ(野鳥)+カワラヒワ@ヒノキ樹冠:枯枝
チゴハヤブサ(野鳥)+カワラヒワ@ヒノキ樹冠:枯枝

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