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2019/08/08

巣箱のある送電塔で鳴き続けるハシブトガラスの親鳥(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#9



▼前回の記事
ハシブトガラスの雛がヘリコプターに餌乞い(野鳥)

2019年5月下旬・午前9:56〜10:27

しばらく巣を留守にしていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥(おそらく♀)が鳴きながら戻ってきました。
ところが着地したのは巣箱のある段の上の鉄骨で、右を向いてカーカー♪鳴き続けています。
ようやく巣箱と同じ段の鉄骨に飛び降りても(@1:41)、雛に給餌する訳でもなく、ひたすら鳴き続けています。
どうやら右の遠くの河畔林に居るらしい♂と鳴き交わしていようです。
「油を売ってないで雛鳥のために早く餌を取って来い!」と亭主に催促しているのかもしれません。
この間、巣内の雛鳥は餌乞い行動をしませんでした。
雛は未だ小さいので、一度餌を食べてしまうとなかなか空腹にならないのかもしれません。
「親鳥が鳴いている間は危険が迫っているので絶対に動かないように」という鉄則が雛の本能にプログラムされているのでしょうか?
ハシブトガラスの本気の警戒声はもっと切迫しているので、このときの親鳥の鳴き方とは違うと思うのですけど、どうでしょう?

親鳥♀は鳴き止むと羽繕いを始めました。(@2:08)
それまで巣内でじっとしていた雛が動きましたが(@3:10)、横の親鳥が鳴くと再び巣に身を伏せました。
最後、親鳥は鳴きながら送電塔の右に飛び降りました。(@5:01)

24分後、巣箱に入って雛に付き添う親鳥が左を向いてカァーカァー♪鳴き続けています。
先程よりも音程が低く、落ち着いた感じです。
今度は親鳥♂なのかもしれませんが、外見で個体識別できないのが残念です。
状況に応じて声色を使い分けているはずです。
カラスの鳴き声を日本語に訳してくれる翻訳機カーリンガルが欲しいところです。

つづく→#10:巣箱に通って雛に給餌し糞を処理するハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)




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