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ヒメベッコウ♀の育房閉鎖1
2009年6月下旬
ベッコウバチ(クモバチ)類が一つの育房に貯食するクモの数は常に一匹だけとされています。
このヒメクモバチ♀(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)も産卵後は直ちに育房の閉鎖作業に取り掛かりました。
初めは外で水だけ飲んできて、泥巣の不要部を削り取り巣材を再利用しているようです※。
吐き戻した水で湿らせながら大顎で土を齧り泥団子を作ると、腹部末端背側を鏝(こて)として育房の入り口を塞ぐ左官作業を進めます。
2~3分間隔で帰巣します。
(つづく)
※ 育房閉鎖の初めに巣材を再利用する行動は、2008年コンクリート壁面に営巣していたヒメベッコウsp.♀(同一種かどうか不明)でも観察しています。
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