2026年1月上旬・午後14:50頃・晴れ
山麓で若い♀(未発情)と思われるニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が群れから少し離れ、林縁の笹薮に向かって歩いて行きます。
歩く後ろ姿の股間を見ると、外性器が見えませんし、尻も赤くないので、発情していない若い♀と判明。
笹薮の雪面に座り込むと、採食を始めました。
猿が笹の葉を食べたのは初見です。
このササの種類はチマキザサではないかと予想していますが、笹類は難しくて真面目に検討していません。
チシマザサ(ネマガリダケ)は、もう少し標高の高いブナ帯に分布しているらしい。
今回の観察地点は、低山のミズナラ帯です。
関連記事(14年前の初夏に撮影)▶ ニホンザル♂が笹の新芽を採食
ニホンザル♀は、常緑の笹の葉を次から次に千切って食べ漁ります。
餌の乏しい厳冬期には、冬芽や樹皮と並んで貴重な食料なのでしょう。
手でササの茎を掴みながら幅広い葉を噛みちぎり、口に詰め込んで咀嚼します。
茶色に枯れている葉は食べず、緑の葉を選んで食べていました。
ササの葉脈に沿って縦に裂くように噛みちぎるので、独特の食痕が残ります。
笹の葉を引き寄せるのにいつも右手を使うので、この個体は右利きのようです。
別の採食法としては、手の届く範囲の笹の葉を食べ尽くした後は、少し離れた位置に生えたササに手を伸ばし、茎ごと噛みちぎってから手元でゆっくり葉を食べることもありました。 (@4:42〜)
笹の葉に栄養価はどれだけあるのでしょうか?
食物繊維が豊富なので、便秘対策にはよさそうです。
動画を見直して気づいたのですが、一度だけササ以外の植物を採食しました。 (@4:12〜)
笹の茎に巻き付いて育って枯れた蔓植物の実を食べたようです。
山形県の豪雪地帯がシカの食害から免れている(シカの生息数が少ない)のは、冬季の主要な餌であるササが雪の下に埋もれて越冬できないからです。
カモシカと違ってシカは蹄が小さいので、深雪の雪山を歩くのが苦手なのだそうです。
地球温暖化がこのまま進めば、当地も冬に雪ではなく雨が多く降るようになり、シカが一気に分布を広げて食害も増えると予想できます。
今回のチマキザサ?群落は雪の下に埋もれていませんから、この積雪量ならホンシュウジカ(Cervus nippon centralis)もぎりぎり越冬できるかもしれません。
しかし、鹿の群れは餌の笹群落をすぐに食べ尽くしてしまいそうです。
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空は晴れているのですが、山麓の日陰はもう薄暗いのです。
猿は笹の葉を食べながら、右手で痒い脇腹を掻きました。
雪面に直接座ると尻が冷えるのか、なるべく灌木の枝の上に座るようにしているようです。
やがて笹の葉を食べ飽きたのか、ニホンザル♀は口をモグモグさせながら、雪道を左に戻って群れの仲間に合流しました。
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