前回の記事:▶ 初冬にユキツバキ群落の手前で佇み警戒するニホンカモシカ♀
2024年12月上旬・午後15:00頃・くもり
里山で遭遇した同一個体のニホンカモシカ♀(Capricornis crispus)が警戒を解いて下草をひたすら食べるシーンをまとめました。
冬枯れが進む山中でカモシカは頭を下げてゆっくり歩きながら、まだ辛うじて緑色の下草を選んで食べています。
採食しているカモシカの口元にズームインしても、私にはメニューの植物種を見分けられませんでした。
花や果実などがない時期には、植物の名前を知りたくても素人には手がかりが乏しいのです。
シカが好むグラミノイド(イネ科などの単子葉植物)ではなく、広葉の草本植物を次々に食べています。
枯れ葉や枯れ草は避け、なるべく緑の葉を選んでいました。
やや黄葉しかけた広葉草本を食べることは時々ありました。
緑の草と一緒に、少量なら枯れ葉もムシャムシャと食べることはありました。
常緑針葉樹のスギ幼木が近くに生えていたときも、スギの葉を食べることはありませんでした。(@4:20〜4:40)
カモシカはときどき顔を上げて食草を咀嚼しながら私の位置を確かめ、油断しません。
撮影中に、カモシカは一度も鼻息を荒らげて威嚇しませんでした。
後ろ姿の股間にズームインしても、♂に特有の外性器(陰嚢や陰茎)が見えません。
したがって、♀ではないかと思います。
小便する体勢からカモシカの性別が分かるときもあるのですが、この個体は食事中に一度も排泄しませんでした。
初冬になると、吸血性昆虫はもう活動しなくなります。
その点では、カモシカにとって過ごしやすい季節のはずです。
それなのに、尻尾をときどき左右に素早く振るのは、もう癖になっているのでしょうか。(※ 追記参照)
体の皮膚をピクッと動かしたり、耳介をピクピク動かすことはなくなりました。
※ 動画編集時に素材の順番を入れ替えました。
例えば、後半の映像(@7:08〜)は実は山中で遭遇した直後に撮ったので、緊張でやや手ブレしています。
食草をムシャムシャと咀嚼しながら、苔むした木(樹種不明:オニグルミ?)の幹の匂いを嗅いだものの、眼下腺を擦りつけてマーキングしませんでした。
※【追記】
『このはNo3:ユニークな日本の生きもの』を読んでいたら、ニホンカモシカに限らず哺乳類が尻尾をよく振っている理由が書いてありました。
尾を振ることで肛門にやってくる虫を追い払う。(p45「動物はしっぽでなにをする?」より参照)吸血性昆虫ではなくハエ類を追い払うためというのは、個人的に盲点でした。
つづく→
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