2024年9月中旬・午前10:40頃および午後15:40頃・晴れ
郊外の民家(廃屋?)の裏庭で1羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が座り込んでいました。
胸の羽毛が赤紫で、珍しい(あまり見かけない)個体です。
すぐ横の公道を車や人が往来しても、近くで工事車両の騒音♪がしても、私が近くに突っ立って見下ろしても、ドバトは平気で座っています。
私にはハトの性別を見分けられませんが、まさか抱卵している♀なのでしょうか?
いくら人馴れしたドバトでも、こんな目立つ場所に営巣するとは思えません。
なんとか横から撮りたくて、公道からハトを撮りながら少しずれてみました。
もう少し強引に近づいてハトが立ち上がるかどうか試したかったのですが、他人の敷地に勝手に入る訳には行きません。
関連記事(5年前の撮影)▶ 路上に座り込んで動かないドバト(野鳥)
用事を済ませて5時間後に現場に戻ってみると、同一個体と思われるドバトがまだ同じ裏庭に居たので驚きました。
工事車両の騒音はなくなり、静かになっていました。
午前中にドバトが座り込んでいた地面には巣も卵もありませんでした。
したがって、抱卵行動ではなかったことになります。
再会した問題のドバトは、庭に生えた雑草の茂みに潜り込んで、せっせと草の種子を啄んでいます。
私から隠れるように、植木鉢の陰に隠れながら採食を続けています。
雑草の蔓延る小さな裏庭には、ツユクサ、アメリカセンダングサ、エノコログサなどが生えているので、それらの種子を食べているようです。
動画を撮りながら私が横に少しずれたら、食事中のハトがひょいと頭を上げて警戒しました。
しかし、飛んで逃げようとしません。
右の翼が折れているのか、畳んでいるはずの翼が不自然に曲がっています。
おそらくチゴハヤブサなどの猛禽に襲われて逃げる途中で翼を負傷し、飛べなくなった個体なのだろうと、ようやく状況が飲み込めました。
住宅地を飛んでいる間に窓ガラスに激突して翼が折れた可能性も考えられます。
歩行や摂食行動は正常でした。
飛べなくなったハトを保護したり給餌したりすべきでしょうか?
この裏庭には雨水が溜まった水盤が放置してあるので、ハトの飲み水には困らないでしょう。
餌や隠れ場所もあるので、天敵のネコやカラスに見つからない限りは、しばらく静養できそうです。
私は基本的に野生動物や野鳥の生老病死に介入しない主義なのですが、翌日に念のためハトの餌を持って現場入りすると、ハトは居なくなっていました。
ドバトを獲物として狩る捕食者(例えばチゴハヤブサ)やスカベンジャーも飢えないように必死なので、特定のドバトだけを可愛そうだからと依怙贔屓すれば、生態系に歪みが生じてしまいます。
たとえドバトが命を落としても、他の生き物の餌となり、命の連鎖が続いていきます。
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