2024年6月上旬〜中旬
シーン0:6/7・午後13:14・くもり(@0:00〜)
シーン0:6/7・午後13:40・くもり(@0:03〜)
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。
山林の中に開けた湿地帯があり、野生動物や野鳥が来る水場として利用する泥水溜りを2台の自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。
ニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)の登場シーンを以下にまとめます。
シーン1:6/7・午後23:17(@0:07〜)
深夜にイノシシが単独で手前から来て、泥濘の中を歩いて左奥の泥水溜りに向かっています。
尻尾を左右に振りながら歩くイノシシのお尻が見えています。
イノシシの接近に反応して、別アングルの監視カメラが起動しました。
意外にも、このイノシシ個体はそれに対して無反応でした。
ちなみに、画面内で白く光る4点は、空中に張り巡らされたクモの巣の粘球が4個、赤外線を反射しているのでしょう。
シーン2:6/7・午後23:17(@0:34〜)
別アングルの監視カメラで続きが近くから撮れていました。
泥水溜りの対岸に現れたイノシシが前脚だけ入水し、水面に鼻面を付けていました。
おそらく泥水を飲んでいるのでしょう。
喉の乾きを癒やしてから顔を上げると、なぜか顎の下に枯れ草?がぶら下がっています。
牙が小さいことから、♀のようです。
イノシシ♀が対岸を左に向かって歩き出したところで、録画終了。
トレイルカメラの存在を気にしている素振りはありません。
今回もなぜか泥浴び(ヌタ打ち)をしてくれませんでした。
90秒間に録画時間を延長すべき。
シーン3:6/7・午後23:18(@1:33〜)
広角の監視カメラの映像に戻ります。
シダなど下草が生い茂っている奥の緩斜面を少し登ると、イノシシ♀は切株の横で立ち止まりました。
どうやら切り株に体を擦りつけているような気がします。
トレイルカメラの照射する赤外線が遠くてあまり届かず、画面が暗くてよく見えません。
後日に現場検証しても、切株に泥汚れや体毛の付着物などは見当たりませんでした。
もしも同じ切り株でマーキング行動が繰り返されるのなら、そこにも監視カメラを設置しようかと思ったのですが、これっきりでした。
イノシシ♀はそのまま緩斜面をゆっくり登ると、奥を左右に通っている林道に達したようです。
シーン4:6/10・午前0:10(@2:34〜)
3日後の深夜にも、イノシシが湿地帯の水場に現れました。
水溜りから泥水を飲んでいる後ろ姿が写っています。
その動きに反応して、別アングルに設置した監視カメラも起動しました。
水溜まりの泥濘を鼻面で掘り返しているのは、泥遊びなのでしょうか?
(ヌタ打ちしたくて水溜りの底を鼻面で少し掘ってみたものの、水深が足りないときづいたようです。)
湿地帯を横切り、右へ向かいます。
実は画角の右外に、もう一つの水溜りがあるのです。
シーン5:6/10・午前0:11(@2:34〜)
泥水溜りの近くに設置した監視カメラでも、一連の行動がしっかり撮れていました。
前回と同一個体の♀なのかな?
対岸の右で泥水を飲んでいる間は、(眠そうに? 気持ち良さそうに?)半目になっています。
対岸を左に向かって歩く途中で、鼻面で水溜まりの底を掘り返しました。
横向きになったときに、腹面に乳首がちらっと見えたので、やはり♀だったようです。
低音でブーブーと唸り声を発しました。
コウモリが左から飛来したものの、水溜りに着水しませんでした。
イノシシはコウモリにまったく無関心でした。
今度こそイノシシ♀が泥浴びするかと期待したものの、湿地帯を奥へと遠ざかってしまいます。
実は右奥にあるもう一つの泥水溜りの方が少し深くて、泥浴び(ヌタ打ち)に適しているようです。
もしかすると、飲水用とヌタ打ち用で、2つの水溜まりをイノシシは使い分けているのかもしれません。
どうしてもイノシシのヌタ打ち行動を撮りたいので、奥の水溜りにも監視カメラを設置すべきですね。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
※ 水を飲む音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
つづく→
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