2024年5月中旬〜下旬
シーン0:5/16(@0:00〜)
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。
平地の二次林で、死んだアナグマの営巣地(セット)に夜な夜な通ってくるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の様子を2台の自動撮影カメラで撮った記録をまとめました。
単独または♀♂ペアで登場し、2つの巣口L、Rを覗き込んで中を点検したり、尿で匂い付け(マーキング)したりする様子が写っています。
巣穴Lの奥には餓死した「いざりタヌキ」の腐乱死骸が転がっていると推測しています。
その死臭を嫌って、中に誰も入りたがらない時期がしばらく続きました。
この時期に特筆すべき事件として、セットを夜な夜な巡回するタヌキの♀♂ペアがようやく巣穴Lに潜り込んで短時間ながらも内見するようになりました。
おそらく、死骸の生物分解がようやく完了して、不快な死臭が収まったのでしょう。
また、タヌキ♂がセットから去り際に排尿マーキングして縄張り宣言しています。
シーン1:5/17(@0:07〜)
去り際にタヌキ♂が細いマルバゴマギ灌木の根元に排尿マーキングして行きました。
シーン2:5/21(@0:51〜)
タヌキが巣穴Lに入りかけたものの、慌てて後ろ向きで出てくると走って逃げていきました。
肝試しに来て、中でお化けでも見たのでしょうか。
シーン3:5/25(@1:55〜)
タヌキが巣口Lを覗き込んで、ゆっくり中に忍び込みました。
後ろ向きのまま外に出てくる尻尾が見えたものの、尻切れトンボで監視映像が終わっています。
シーン4:5/27(@3:02〜)
ペアで来たタヌキ♀♂が続けて一緒に巣穴Lに入り、中の様子を調べています。
中の巣穴Lは、2頭のタヌキ成獣が同時に入れるぐらいの広さがあることが分かります。
巣穴LとRは内部でつながってはいないようです。
シーン5:5/29・午前後・気温(@5:47〜)
巣口Rに頭を突っ込んで匂いを嗅いでいます。
次にもう一つの巣穴Lを内見し、去り際にマルバゴマギ灌木の根元に排尿マーキングしました。
片方の後足を上げて小便したので♂と判明。
【考察】
巣穴L内部の様子はまったく分かりませんが、生物分解が一段落した仲間の死骸を弔い(埋葬?)に訪れているのか、それとも死骸の骨や皮を少しずつ食べに来ている可能性もあり得ます。
この曰く付き事故物件にタヌキの♀♂ペアが引っ越してくるつもりなのでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿