2023年12月中旬〜下旬
シーン0:12/14・午後14:08(@0:00〜)
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。
スギの木の下(画面の左下)にあるニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで見張っています。
場所は里山にあるスギ植林地の上端部で、斜面を下から上に見上げるアングルなので、奥には落葉性広葉樹も見えます。
右には渓谷(沢)が流れています。
シーン1:12/17・午後13:38(@0:04〜)
暖冬でしたが、この日から雪が本格的に降り始めました。
スギ林床も薄っすらと雪化粧しました。
シーン2:12/19・午後12:00(@0:08〜)
新雪が積もった林床を手前から歩いて来たカモシカが、溜め糞場sr1を素通りして右上奥の画角外に消えました。
谷の方へ向かったのかと思いきや、しばらくすると右奥から画角内に戻って来ました。
渡河地点を探して谷の左岸を上流へ向かって移動しているのかもしれません。
スギ林に大雪が降っても常緑の枝葉にかなり積もるので、林床(地面)の積雪量は大したことありません。
スギ樹上の冠雪は少しずつ落雪するのです。
雪山でもスギ林の中は歩きやすいのですが、外に出ると一気に深雪となり、カモシカも一歩ずつ苦労して深雪をかき分けながら進まないといけないようです。(ラッセル)
シーン3:12/21・午後16:39(@0:29〜)日の入り時刻は午後16:26。
日没直後なのに、積雪があると雪明りでまだ明るいです。
右の谷から来たカモシカが立ち止まり、目の前に垂れ下がったスギの枝葉に積もった雪を食べていました。
直後にもぐもぐ咀嚼しましたが、まさかスギの葉(常緑)を採食したのでしょうか?
よほど飢えていないとスギの葉なんか食べないはずです。
その後は溜め糞場sr1を素通りして、監視カメラに向かって一直線に歩いて来ました。
角が細いので、若い個体のようです。
死角に消えてからゴシゴシと物音がしたので、カメラを固定してあるスギの幹に眼下腺を擦り付けてマーキングしたかもしれません。
シーン4:12/24・午後17:59(@0:59〜)
3日後の真っ暗な晩に、カモシカが深雪をラッセルしながら雪山を右から左へ横切ると、スギの背後を通って左へ立ち去りました。
シーン5:12/24・午後18:36(@1:16〜)
約35分後に、同一個体と思われるカモシカが左から引き返してきたようです。
スギの背後を通って右へ(谷へ)向かっています。
シーン6:12/24・午後18:39(@1:31〜)
4分後にカモシカが雪山の斜面を下ってきました。
トレイルカメラに気づいたようで、ちょっとフリーズしてから、左下へ歩き去りました。
溜め糞場sr1で排便するつもりだったのに、警戒して止めたのかもしれません。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
せっかく溜め糞場sr1にトレイルカメラを設置したのに、この辺りを縄張りとしてうろつくカモシカが排便してくれなくなりました。
どこか別な場所に新たな溜め糞場を設けたのでしょうか?
この動画に何頭のカモシカが登場したのか、しっかり個体識別できていません。
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