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2024/10/28

トレイルカメラを警戒してイタチの越冬用巣穴に飛び込んだ野ネズミは無事なのか?【暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後20:00頃 

平地のスギ防風林で根こそぎ風倒したスギの根元がえぐられたようになっています。
そこに掘られた巣穴をトレイルカメラで監視しています。 
スギと一緒に巻き添えを食らって倒れた落葉性幼木が、毎冬くりかえされる雪圧で捻じくれながらもたくましく育ちました。 

初冬のある晩、「根曲がり巣穴」の横で野ネズミ(ノネズミ)が細根に乗ってカメラを凝視していました。 
野ネズミの出巣した動きに監視カメラが反応したようです。
監視カメラのかすかな起動音を聞きつけて警戒したのか、野ネズミは瞬き一つしないで完全に動きを止めています(フリーズ状態)。 
やがて身を翻すと、背後の小さな巣穴に素早く駆け込みました。 

この根曲がり巣穴は、ニホンイタチMustela itatsi)が越冬する巣穴だろうと判明したばかりです。 

イタチは雪国でも冬眠しない肉食獣ですから、まさか野ネズミと同居しているはずがありません。 
野ネズミがイタチの巣穴になんか飛び込んだら、たちまち餌食になってしまうのではないかと心配です。 
この時イタチは留守だったのでしょうか? 
どうやらここは単純な巣穴ではなく、大小さまざまな穴が複雑に繋がっているようです。 
巣口は共通でも中ですぐにトンネルが分岐していると予想しています。 
次に野ネズミが写ったのは、新年になってからでした。(映像公開予定)

もしかするとイタチの越冬用巣穴だと思ったのは私の勘違いで、野ネズミの残り香を嗅ぎつけたイタチが興奮して狩りのために野ネズミの巣穴に何度も出入りしていただけかもしれません。 
トレイルカメラによる撮影だけでは、どうしても限界があります。 
ファイバースコープを根曲がり巣穴に突っ込んで内部を調べたら何か分かるでしょうか? 
そんなことをして、越冬を始めた野生動物が巣穴から怖がって逃げ出す羽目になるのは気の毒です。 
(正直に言うと、内視鏡のようなファイバースコープを上手く操作して複雑な巣穴の内部を撮影できるとはとても思えないので、高額なファイバースコープを買うのをためらっています。やってみなければ分かりませんね。) 
観察を始めたばかりの今季は、とりあえずトレイルカメラだけで調査します。 


つづく→

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