前回の記事:▶ 山中の水場で泳ぐ晩秋のカエル【トレイルカメラ:暗視映像】
2023年11月下旬〜12月上旬
シーン0:11/27・午後13:08(@0:00〜)
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。
里山の水場をトレイルカメラで見張っています。
画面の左下から細長い池に流れ込んだ湧き水が右上に流出し、斜面を下って沢の源流となります。
周囲の雑木林から大量に降り積もった落ち葉が水場に溜まっています。
カエルは変温動物なので、本来はいくら動いてもトレイルカメラのセンサーは検知できないはずなのに、風や落ち葉が横切る動きで誤作動した映像の中に、たまたまカエルが写っていることがあります。
シーン1:11/28・午後18:35・みぞれ(@0:04〜)
冷たい雨(みぞれ?)が降る晩に、2匹のカエル(種名不詳)が水中に居ました。
左の個体がたまに瞬きすることから、生きていることが分かります。
シーン2:11/29・午前4:14・雪(@1:36〜)
日付が変わった未明に雪が激しく降っています。
依然として2匹のカエルが池に留まっていました。
いつの間にか2匹の距離が縮まっています。
池に堆積した落ち葉によって形成された岸辺でじっとしていました。
ときどき瞬きしているので、生存確認できました。
実はもっと激しく雪が降っている夜にも同様のシーンが撮れていたのですけど、動画をうっかり削除してしまいました。
安全な越冬場所に移動する前に雪が降り始めてしまい、逃げそびれた個体なのでしょうか?
このまま凍死するのではないかと心配です。
晩秋にまだ大丈夫だろうと油断していたら、急に気温が下がって身動きできなくなり、絶体絶命になったとしたら、まさに「茹で蛙(ゆでガエル)」の逆バージョンということになります。
茹でガエル(ゆでがえる、英語: Boiling frog)とは、緩やかな環境変化下においては、それに気づかず致命的な状況に陥りやすいという警句。生きたカエルを突然熱湯に入れれば飛び出して逃げるが、水に入れた状態で常温からゆっくり沸騰させると危険を察知できず、そのまま茹でられて死ぬという説話に基づく。
シーン3:12/4・午後12:27・晴れ(@3:08〜)
5日後の昼下がりにカエルの無事な姿が撮れていました。
水面に浮かんでいたカエルが急に右の日向へ向かって泳ぎました。
(カエルの種類を見分けられないのが残念です。)
今季は驚くほどの暖冬で、山中でもまだ根雪にならず全て溶けてしまいました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
変温動物のカエルは、てっきり雪が降る前にどこか安全な場所に隠れて(地中に穴を掘って?)冬眠するのだと私は思っていました。
雪が降る池に平気で留まっているのは、とても意外でした。
この映像ではカエルの種類を見分けられないのが残念です。
水底で冬眠する種類のカエルもいるらしいのですが、呼吸はどうしているのでしょう?
ヤマアカガエルは、主に林床や泥の中、落葉の溜まった溝の底で冬眠します。また、他のカエルと同様に、土の中や水底で冬眠することもあります。
厳冬期に「池の水をぜんぶ抜く」作戦を敢行し、浅い水底でカエルが本当に冬眠しているかどうか、確かめてみたいのですが、実際にやるとなると大変そうです。
旧機種のトレイルカメラでは撮影時の気温データが取得できないのも残念です。
地下水の湧き水が貯まった池なので、冬は水温が気温よりも少し高い可能性があります。
(この点を確かめる必要がありますね。)
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