2023年11月中旬〜下旬
シーン0:11/16・午後16:18(@0:00〜)
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。
休耕地に蔓延る雑草がようやく枯れて、ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の巣穴が再び監視できるようになりました。
シーン1:11/16・午後17:03(@0:04〜)日の入り時刻は午後16:30。
日没後の晩に野生動物が巣穴に潜り込む寸前のお尻だけちらっと見えました。
これはアナグマですかね?(タヌキかも?)
シーン2:11/17・午前5:09(@0:20〜)日の出時刻は午前6:18。
雨が降る夜明け前に、再び謎の野生動物が巣穴に入りました。
またもやトレイルカメラの起動が遅れたようで、お尻しか見えませんでした。
シーン3:11/18・午前4:44(@0:31〜)
翌日の未明にニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が巣口から顔を出して、辺りをキョロキョロと見回して警戒しています。
後半はときどき目を閉じて、うつらうつらとうたた寝をしているようで、微笑ましく思いました。
レンズに付着した水滴がようやく一部乾いたようで、画面の中央部だけはなんとか鮮明に写りました。
シーン4:11/19・午前3:58(@1:31〜)
さらに翌日の未明に、休耕地の枯野を左から来たアナグマが、そのまま巣穴に潜り込みました。
シーン5:11/22・午後22:03(@1:44〜)
3日後の晩遅くに巣口で2頭の(アナグマの?)目玉が動いています。
残念ながら、またもやレンズに結露しているようで、よく見えません。
おまけに低温で電池の電圧が低下していたらしく、6秒間しか録画してくれませんでした。
シーン6:11/22・午後22:05(@1:50〜)
25秒後、監視カメラが再び起動すると、アナグマと思われるペアは1頭が手前へ、もう1頭は左へと別々に立ち去りました。
シーン7:11/22・午後22:06(@2:39〜)
27秒後に監視カメラが再び起動すると、画面の下端を下(手前)に向かってアナグマ?が歩いて来ます。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
アナグマの登場シーンをまとめたつもりですが、不鮮明な映像にはタヌキが混じっている可能性もありそうです。
この地点は霧が頻繁に発生するらしく、レンズの結露に悩まされることになります。
雪国の晩秋〜冬は晴れる日が少ないので、濡れたレンズがなかなか乾きません。
トレイルカメラのレンズが結露したら自動で拭き取ってくれるワイパーがあれば良いのに…と思います。
【考察】
2023年5月下旬に休耕地でホンドタヌキの巣穴を見つけ、初夏までの短期間(雑草が蔓延って巣穴が見えなくなるまで)トレイルカメラで監視しました。
ここでタヌキの♀♂ペアが繁殖し、幼獣が少なくとも4頭育ちました。
私がトレイルカメラを撤去した夏〜秋の期間に、いつの間にかアナグマがタヌキの巣穴を乗っ取っていたようです。
2頭のアナグマがこの巣穴で冬越しするようです。
♀♂つがいのペアと考えたくなりますが、アナグマの繁殖生態を考えるとその可能性は低く(この点が一夫一妻のタヌキと違う)、おそらく若い兄弟姉妹あるいは母子ではないかと思います。
近くの二次林にはニホンアナグマの営巣地(セット)があり、そこで重点的に定点観察を続けています。
6月中旬〜下旬にアナグマの母子(母親♀および幼獣4頭)が、生まれ育った巣穴からどこかに転出したのですが、その引越し先がこのタヌキの巣穴ではないかと疑っています。
タヌキの親子はアナグマに追い出されたのかな?
「同じ穴の狢 」という慣用句は俗説・迷信なのでしょうか?
観察できなかった空白期間を悔やんでも仕方がありません。
「左右の目の大きさが不均一なアナグマ♀成獣(右目<左目)」という顔馴染みの個体は、今回の映像には写っていません。
冬から早春まで、ここでトレイルカメラによる監視を続けます。
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