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2024/07/07

真っ二つに切断されたヒラタクワガタ♀変死体の謎

2023年9月下旬 

里山で急斜面の細い山道を登っていたら、クワガタの死骸が転がっていました。 
周囲は雑木林です。 
腹部から分離した頭胸部がすぐ隣に落ちていました。 
鳥に捕食されかけたのかな? 
体を真っ二つに切り離されて死んだのか、それとも死後に分解されたのか、不明です。
クワガタの死骸にアリも群がっていないのは不自然ですけど、死後間もない新鮮な死骸なのかもしれません。 

クワガタ類に疎い私は、てっきり普通種のコクワガタ♀だと初め思ったのですが、どうやらヒラタクワガタ♀(Dorcus titanus)のようです。 

参考サイト:クワガタ メスの見分け方
・頭部と胸部の縁が丸く連続。 胸部は真ん中付近が一番幅が広い。 
・前肢脛節のふくらみが大きくバチ状に広がり外縁が丸まったラインを描く。
ヒラタクワガタだとしたら、私にとって嬉しい初見になります。(♂も見つけたことがありません) 
山形県の2015年レッドリストでは「情報不足」とされています。
分布の北限は日本海側は山形県酒田市らしいのですが、雪国では住みにくくて個体数が少ないのかな?
熱帯地方出身のため幼虫が冬期零度以下の温度に耐える耐寒越冬状態になれない (wikipediaより引用)

近年の地球温暖化や暖冬で分布を北に広げているのかもしれません。

wikipediaでヒラタクワガタの生態に関する記述を読むと、
気性は大変荒く、大顎で挟む力は強烈であり、この大顎が凶器となってオスがメスを殺すことも多い。 
とありますが、ストレスの多い飼育下ならともかく野生状態でも同種の♀殺しがあるのでしょうか?
そんな野蛮な形質が進化の過程で淘汰されずに残っている理由が気になります。
求愛しても交尾拒否した♀を殺してしまうのですかね?


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大顎の内歯を見るため、挟まっていた枯葉の欠片を取り除いた。
発見時の状況。採寸し忘れました。裏返して腹面の写真も撮るべきでしたね。

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