2023年9月上旬および下旬
田畑を取り囲む防風林の中で野生動物の巣穴を新たに見つけました。(現場の様子の映像を公開予定)
スギが数本まとめて根こそぎ倒れたまま何年も放置されています。
風倒木のうち1本の根元から地中に穴が掘られています。
謎の巣穴を囲むように、強く湾曲した落葉灌木(樹種不明)が生えています。
これは多雪地帯に特有の樹形です。
根元に元々生えていた落葉樹の幼木(樹種不明)がスギの巻き添えになって倒れると、多雪地帯なので冬に積もった雪の重みで何ヶ月も強く曲げられてしまいます。
夏になると垂直方向に成長しようとしますが(重力屈性)、毎年冬になると強い雪圧で押しつぶされます。
細い幼木が折れずにしなやかに耐えながら成長した結果、根元がねじくれた樹形になってしまいました。
巣穴の主を突き止めたくて、トレイルカメラを設置してみました。
規模は小さいのですが、タヌキやアナグマが住んでいるのではないかと期待しています。
すると日中には様々な野鳥が写りました。
まず登場したのはヤマガラ(Sittiparus varius)です。
シーン0:9/7・午後15:00・晴れ(@0:00〜)
明るい昼間にたまたまフルカラーで録画された現場の様子です。
画面の中央に立っていたスギが奥に向かって倒伏した根元がえぐれていて、そこに掘られた巣穴を見下ろすように監視しています。
シーン1:9/10・午前11:52(@0:00〜)
巣口付近に来たヤマガラが地面を啄んでいます。
何か丸い物を摘み上げる、それを咥えたまま飛び上がりました。
少し上の止まり木に移動して、足で押さえながら捕食しました。
食べたメニューは丸々と太った虫なのか、それとも落ちた果実(落果)なのか、見分けられませんでした。
その後も画面右上エリアにある別の倒木付近で餌を探していました。
シーン2:9/25・午前7:40(@1:03〜)
露出した細根に乗って、倒伏したスギの根元を啄んでいます。
何か丸くて白っぽい物を食べたようですが、虫を捕食しているのか、植物の種子や果実を採食しているのか、不明です。
ヤマガラと言えば、逆にドングリなどの堅果を貯食している可能性も考えられます。
関連記事(3、9年前の撮影)▶
そこへもう1羽のヤマガラが左から飛来しても、喧嘩しませんでした。
ヤマガラは一夫一妻の留鳥とされていますから、この縄張りで活動しているのは♀♂番 だと思います。
シーン3:9/25・午前7:42(@1:03〜)
なぜか急に総天然色に切り替わって録画されていました。
おかげで鳥の羽の色が分かるようになり、やはりヤマガラで間違いありません。
(旧機種のトレイルカメラは日中の動画撮影の挙動が不安定で、いつも悩まされます。)
前回と同じく、風倒木の根元が露出して崖のようになったところで繰り返し採食していました。
最後に飛び去る際にチチ♪と鋭く鳴きました。(@2:03〜)
警戒声なのかな?
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
※ ヤマガラの鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。
【考察】
もしもテンやイタチなど肉食獣の巣穴だとしたら、昼間に巣口に来た野鳥に巣内から襲いかかって捕食することがあるのでしょうか?(待ち伏せの狩り)
逆に、野鳥が恐れることなく巣口に繰り返し飛来するということは、この巣穴の主は天敵の捕食者ではないのかもしれません。
捕食者が襲いかかっても、野鳥は素早く飛んで逃げ切れる自信があるのでしょうか。
どんな野生動物が巣穴に出入りしているのか、撮れた動画を確認するのが楽しみです。
つづく→
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