2023年8月上旬
シーン1:8/4・午後12:07(@0:00〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。
スギ防風林で左の立木と右の倒木に挟まれた所にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の黒々とした溜め糞phがこんもり残されています。
林床にはシダ植物が繁茂しています。
シーン2:8/7・午前6:45頃・日の出時刻は午前4:44(@0:04〜)
朝日が射す早朝のスギ防風林にニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れがやって来ました。
こんな平地のスギ林を遊動する群れがいるとは驚きです。
奥からスギ倒木の上を伝い歩いてきた先頭の成獣が立ち止まっていました。
カメラをちらっと見上げてから、手前に遊動します。
後続の個体は、若い2頭の子ザルでした。
倒木横のタヌキ溜め糞場phをちらっと見るだけで、通り過ぎました。
猿の姿は見えなくなったのに、急に激しい物音がしてトレイルカメラが少し動きました。
トレイルカメラを固定したスギの幹に登って、カメラを調べに来たのかな?
幸い、カメラを壊されずに済みました。
次は4頭目の子ザルが倒木上を奥から手前に全速力で駆け抜けました。
最後に登場した個体(5頭目)は黒い首輪を装着していました。
GPSやテレメトリー調査用の電波発振器が取り付けられているようです。
スギ倒木上をノシノシと歩いてきます。
ニホンザルの群れも昼間のスギ林で真っ直ぐな倒木を高速道路(獣道)として利用していることが分かりました。
スギの落葉落枝が散乱する不整地の林床を歩くよりも、倒木を伝い歩く方がよほど歩きやすく、近道なのでしょう。
まるで川に架けられた丸木橋のように、陸地でも倒木の上を伝い歩いています。
群れで遊動するニホンザルは先行する個体の後について歩く傾向があるので、子ザルも真似して倒木の上を歩くようになるのかもしれません。
関連記事(同所で同時期の撮影)▶ 夜のスギ林で倒木を高速道路(獣道)として利用する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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