2023年7月中旬・午後13:10頃・くもり
郊外の田園地帯を私が歩いていると、電柱に止まっていたノスリ(Buteo japonicus)が警戒して鳴きながら飛び去りました。
(映像はここから。)
隣の電柱の天辺に止まり直したノスリは、振り返ってこちらを見ながらピーエ、ピーエ♪と甲高い声で繰り返し鳴き続けます。
なぜか初めは少し掠れた鳴き声でした。
鳥も喉に痰が絡まることがあるのでしょうか?
(私は鳥の咳払いを聞いたことがありません。)
そこへ1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が右から飛来すると、右手前の電線に止まりました。(@0:42〜)
着陸直後にカラスは白い糞をポトリと排便しました。(@0:44〜)
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ハシブトガラスの嘴が開いたままなのは、暑さに喘いでいるのでしょう。
(と言いつつ、肝心の気温を測り忘れました。)
口内が赤みがかっているので、幼鳥かもしれません。
やがてハシブトガラスは左隣りの電線にひょいと飛び移り、猛禽を挑発するように接近しました。
…と思いきや、カラスは左に飛び去りました。
ノスリは電柱の天辺から油断なくその行方を目で追っています。
鳴き続けるノスリは、その場で足踏みしながらこちらに向き直りました。
ハシブトガラスが再び飛来し、手前の電線に着陸しました。(@1:57〜)
さっき飛び去った個体よりも嘴が明らかに太いので、成鳥のようです。
このハシブトガラス個体は嘴を閉じたままでした。
モビング(嫌がらせ)するカラスは黙っているのに、ノスリはずっと鳴き続けています。
逆にノスリが鳴く声を聞きつけて周囲のカラスが集まってくるのではないかと思うのですけど、カラスに対する威嚇のつもりなのでしょうか?
ノスリは鳴き方のバリエーションが乏しく、警戒声も同じです。
(私の耳が慣れてないだけかもしれません。)
周囲でニイニイゼミ♂が絶え間なく鳴き続けています。
少しズームアウトすると、2羽の位置関係がよく分かるようになりました。
ハシブトガラスは電線からノスリを見上げながら、手前の電線を右に左に飛び移っています。
天敵の猛禽に対して挑発し、心理的な圧力をかけているのでしょう(嫌がらせ)。
カラスが心理戦を仕掛けると、ノスリはいつも負けてしまいます。
下の車道を車が通りかかったのをきっかけに、ノスリは右へ飛び立ちました。(@2:29〜)
羽ばたきと滑空を交互に繰り返して山林の方へ飛び去りながらもピーエ♪と一声発しました。
ノスリが飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:49〜)
猛禽が力強く羽ばたくと、翼の下面にノスリに特有の斑紋が見えます。
(動画編集時に逆光補正しています。)
逃げるノスリをカラスは追いかけず、むしろ逆に左へ飛んで逃げていました。
ノスリを流し撮りしていたカメラを戻すと、ハシブトガラスの幼鳥が電線に戻っていました。
相変わらず嘴を半開きにしています。
ハシブトにしては嘴が細く、嘴の中が赤いので幼鳥と分かります。
縄張りから天敵の猛禽を追い払ったカラスは、リラックスして羽繕いを始め、身震いしました。
嘴を閉じるとハシブトっぽい見た目になりますが、頭部の膨らみは未発達です。
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