2023年7月上旬・午後13:30頃・晴れ
里山の登山道を登り始めて間もない地点で野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。
山中で猿の鳴き声が近づいてくるとその場に立ち止まって神経を集中し、揺れている木がないかどうか探します。
すると大抵、樹上にニホンザルを見つけることが出来ます。
葉の生い茂ったヤマザクラの樹上に登り降りして、果実を摘み食いしています。
ヤマザクラの実は完熟すると黒くなるのですが、ニホンザルは半熟の赤い実も食べるようです。
関連記事(11年前の撮影)▶ ニホンザルが群れでヤマザクラの果実を採食
山麓で土木工事する重機の騒音がうるさいのに、ニホンザルは全く気にしていません。
しかし、カメラに撮られていることに気づくと警戒し、枝葉の影に隠れたり木から降りたりしてしまいます。
ヤマザクラの果実に含まれる堅い種子を噛む音がカリカリ♪と聞こえたのですが、葉の生い茂る樹上でサルの姿を見失ってしまい、動画で記録できませんでした。
撮影アングルを求めて私が右往左往すると、ニアミスしそうになった個体が悲鳴を上げて逃げてしまいます。
猿害問題の対策として、ニホンザルの群れが山から麓に降りてくる度にロケット花火を打って追い払っています。
警戒心が強いのはそのためでしょう。
一方、私のことを認識している群れは、山中で出会ってもあまり恐れずにリラックスして自分たちの行動を続けてくれます。
糞をほぐして調べれば、未消化のヤマザクラ種子が含まれているかも知れません。
猿の採食時に噛み砕かれずに果肉と一緒に飲み込まれた種子は糞と一緒に排泄され、ヤマザクラの種子は遠くに散布されることになります。
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