初冬にコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)の古巣を見つけました。
気温が下がり初雪が降った後なので、蜂のコロニーはとっくに解散しています。
場所は川沿いの民家の庭で、落葉した庭木の枝先にぶら下がっていました。
地上からの高さは目測で〜4mぐらい。
外皮の直径はあまり大きくなさそうです。
撮れた写真をよく見ると、モミジの葉が数枚、古巣の外皮に取り込まれたまま紅葉していました。
これで営巣木がカエデと判明。
すぐ横の堤防路を何度も通ったのに、庭木が落葉するまでコガタスズメバチの巣の存在に気づきませんでした。
スズメバチが庭木に営巣して獲物を大量に狩ったおかげで、庭や畑で植物を食い荒らす害虫の発生が抑えられたという側面があります。(生態系サービス)
スズメバチやアシナガバチを目の敵にしないで共存して欲しいものです。
生態系ピラミッド(食物連鎖)の上位にいる捕食者昆虫を安易に駆除すると、下位の植食性害虫が大発生してしまいます。
これを駆除するために殺虫剤をさらに撒くと益虫がますます減り、悪循環になります。(生物多様性の貧困化)
害虫はやがて薬剤耐性を獲得します。
そんなことになって得をするのは、農薬メーカーや駆除業者だけです。
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