2023年4月下旬・午後18:30頃・(日の入り時刻は午後18:28)
ちょうど日没時にニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が巣穴Rの近くで地面を手で引っ掻いています。
餌となるミミズでも探しているのかと思いきや、地表の落ち葉を前脚で抱えたまま後退しました。
そのまま巣内に搬入したら巣材集めの行動だと確定するのですが、途中で作業を止めてしまいました。
この時期の林床に落ち葉はほとんど残っていませんから(※)、寝床にならないと判断したのでしょう。
巣口Rに座り込むと、痒い体を後足でボリボリ掻いています。
※ 営巣地周辺の落ち葉は既にアナグマがきれいさっぱり掻き集めてしまっています。
時系列を整理すると、直前(2分弱前)までアナグマ♀は巣口Rの拡張工事をしていました。
関連記事(同時期の撮影)▶ 春に穴を掘って巣口を拡張するニホンアナグマの♀とヘルパー♂【トレイルカメラ:暗視映像】
次にアナグマ♀は画面の手前(下)に移動すると、監視カメラの死角で何か始めました。
灌木の枝葉がザワザワと揺れているのは、アナグマが(立ち上がって?)枝葉を毟り取り、巣材集めをしているからと思われます。
もっと長く録画できなかったのが残念です。
アナグマの巣材集め行動はこの後何度も披露してくれるのですけど、これがその始まりでした。
♀は交尾の前に巣内で出産していますから、赤ちゃんがすくすく育ってくると育児部屋を広げたり新鮮な寝床(落ち葉や枯草)が必要となるのでしょう。
アナグマは行動のレパートリーがとにかく豊富で、見ていて飽きません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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