2023年3月中旬〜下旬
河畔林で笹薮に囲まれた溜め糞場rpに単独またはペアで通ってくるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の記録です。
林床の残雪が溶けると、根雪に埋もれていた常緑の笹薮が次々と再び立ち上がり、トレイルカメラの視界を遮りつつあります。
笹の草丈がヒトの身長より高く伸びそうです。
シーン1:3/17・午後20:27・気温2℃・(@0:00〜)
♀♂ペアと思われる2頭が同時に溜め糞場rpに来ていました。
1頭が溜め糞の匂いを嗅いだものの、結局は2頭共に排便しないで右へ立ち去りました。
シーン2:3/17・午後21:38・気温2℃・(@1:01〜)
珍しく左の笹薮を通り抜けてタヌキが登場しました。
溜め糞場rpの匂いを嗅ぎ、風の匂いを嗅ぎ、大木の幹の根元の匂いを嗅ぎ回っています。
私の(ヒト特有の)体臭の残り香を気にしているのでしょうか?
今回もタヌキは排便しませんでした。
シーン3:3/19・午後14:03・気温18℃・(@1:37〜)
明るい日中に撮れた現場の様子です。
晴れた日は笹薮の風揺れにより、自動センサーカメラの誤作動が頻発します。
シーン4:3/22・午後18:53・気温12℃・(@1:41〜)
右から登場したタヌキが溜め糞場rpに跨ると、南東を向いて排便しました。
早春の夜蛾が闇夜を飛来し、画面を横切りました。
そのとき右から後続のパートナーがやって来ました。(@2:07〜)
先行個体と入れ替わり、北東を向いて脱糞開始。
手前に生えたササの葉でタヌキの肛門が隠れ、糞の状態は見えませんでした(大便から健康チェックできず)。
シーン5:3/23・午後21:34・気温10℃・(@2:42〜)
小雨が降る晩です。
なぜかカメラの起動が遅れ、溜め糞場rpを素通りしたタヌキが右の笹薮に立ち去るところでした。
タヌキの姿は見えなくなったものの、直後に近くからクゥーン♪と小声で甲高く鳴く声が聞こえました。 (@3:00〜)
シーン6:3/24・午前4:48・気温8℃・(@3:04〜)
約7時間15分後の未明にタヌキが右から登場。
小雨が降り続いています。
溜め糞rpの匂いをチェックしながら、クゥーン♪(またはヒューン♪)と甲高く鳴きました。(@3:08〜)
その後、南東を向いて排便。
脱糞後にも立ち去る間際に再び鳴きました。(@3:45〜)
笹薮の林床を左手前に歩き去ってからも、また(カメラの背後で)鳴きました。
この動画を初めて見たときの感想で「ネコのような鳴き声(ウニャー♪)」と野帳にメモしてあるのですが、ちょっとニュアンスが違いますよね。
なんでそう聞こえたのか、自分でも謎です。
溜め糞場の周辺でよく鳴くのは、早春(繁殖期)だけの現象ではないかと考えています。
他の季節ではタヌキの鳴き声を聞いたことがありません。
シーン7:3/26・午後21:57・気温5℃・(@4:02〜)
カメラの起動が遅れ、溜め糞場rpを素通りしたタヌキが右の笹薮に隠れるところでした。
※ 必要に応じて、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工したり、音声を正規化して音量を強制的に上げたりしています。
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