2022年10月中旬
里山の林道で水たまりが年中できている区間を自動撮影カメラで見張っています。
カメラの設置アングルをこれまでとは90°変えてみました。
この時期にニホンカモシカ(Capricornis crispus)が登場したシーンをまとめてみました。
シーン0:10/15・午後15:44
明るい午後に撮れた現場の様子です。
画面中央のやや下に黒々とした水溜りの泥濘が写っています。
ときどき落葉も舞い、美しい斜光が絵になります。
野生動物や野鳥は何も写っていませんが、秋風が強く吹いてカメラを固定した木が横にゆっくりと揺れたせいで誤作動したのでしょう。
シーン1:10/15・午後18:43
日がとっぷり暮れると、林道をゆっくり歩き去るカモシカの後ろ姿がいきなり写りました。
おそらく画面右の谷から獣道を登って林道に出て来たのでしょう。
シーン2:10/18・午前9:55 (@0:28〜)
3日後の午前中に再びカメラが起動しましたが、例によってフルカラーではもう写らなくなりました。(謎の症状)
林道をゆっくり歩き去るカモシカが後ろ姿でいきなりまた登場しました。
同一個体が縄張り内の同じルートを巡回しているのかな?
途中で立ち止まって林道脇の法面に生えた幼木の枝葉の匂いを嗅いでいます。
画面右奥で道端の立木に寄り道したようですが、手前に生い茂る枝葉が邪魔でよく見えません。
おそらく灌木の枝葉を採食したのか、あるいは顔を擦りつけて眼下腺マーキングしたようです。
シーン1(夜間)でも同様の行動をした可能性が高いですが、暗視カメラが照射する赤外線が届く範囲までしか写りません。
林道をトボトボと歩き去るカモシカの後ろ姿が次第に小さくなります。 (まさに一点透視図法)
強い秋風が吹いているようで、トレイルカメラを固定した木が左右にゆっくり振動しています。
林道上に繁茂するミゾソバなどの下草を食べるのがあれほど大好きだったのに、カモシカは全く口にしなくなったことが興味深いです。
時間帯の異なる2回とも下草を採食せずに通り過ぎたということは、満腹状態というだけでは説明しにくいです。
秋も深まりミゾソバの旬が過ぎて味が落ちたのでしょうか。
※ 動画編集時に自動色調補正を施して暗視映像を明るく加工しています。
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