2022年9月上旬〜中旬・夜
トレイルカメラで見張っている山中の水場に夜、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)が登場しました。
レイルカメラの電池が消耗してくると、暗視映像をわずか数秒間録画しただけで切れ、恒温動物の動きに反応して再び起動する、という挙動を健気に繰り返します。
そのため、細切れ動画のつなぎ合わせになってしまいました。
シーン1:9/10・午後21:19
左岸の奥の林道にカモシカが立ち止まって体を曲げ、左脇腹を口で毛繕いしていました。
シーン2:9/10・午後21:20
右岸に移動したカモシカが体を曲げて、右脇腹を口で毛繕いしています。
なんとなく、蚊に喰われた脇腹が痒くて掻いているのではないか?と想像しました。
池畔の灌木に眼下腺マーキングしているようにも見えますが、それなら灌木の細い枝葉が揺れるはずです。
シーン3:9/12・午前1:55 (@0:07〜)
カメラの電池残量がいよいよ限界を迎え、たった1〜2秒間しか暗視動画が撮れなくなりました。
仕方がないので、これ以降は1/3倍速のスローモーションに加工してからつなぎ合わせます。
霧の立ち込める深夜に現れたニホンカモシカが対岸の林道で立ち止まり、頭を下げて下草を採食しているようです。
シーン4:9/12・午前1:55
林道で下草を食べています。
この映像だけでは、夜霧のせいで角がよく見えず、ニホンジカのようにも見えてきました。
「草食獣と言ってもカモシカはgrazerではなくbrowserなので、下草を食べないはず」という本で読んだ生半可な知識に邪魔されて、迷いが生じました。
ちなみにニホンジカはgrazerで、ここ多雪地帯では生息できないことになっています(極めて稀にしか見られません)。
しかし後日に、カモシカが林道の下草を夜な夜な採食する証拠映像がバッチリ撮れました。(映像公開予定)
シーン4:9/12・午前1:57
カモシカは対岸の林道を少し前進し、泉の水が沢の源流となって流れ出る辺りで草を採食中でした。
シーン5:9/12・午前2:08
林道を左へ立ち去る獣の白い目が光って見えました。
シーン6:9/12・午前2:13
いつの間にか左にまた戻って来て、対岸の林道で下草を食んでいます。
やがて、下草よりも背丈の高い灌木の葉を採食し始めました。
また頭を下げて採食メニューを下草に戻しました。
急に頭を上げて警戒しました。
また灌木の葉を採食しています。
右岸の奥(画面の右上隅)を白い目が移動して行きます。
シーン7:9/12・午前3:23
約40分後に別個体?が対岸奥の林道を左から右へ歩いて行きます。
体格が小柄に見えるのはただの遠近法かもしれませんが、なんとなく幼獣のような気もします。
トレイルカメラの電池が万全の状態でしっかり録画できなかったのは心残りです。
貧乏性なのでボツにするには忍びなく、記録に残しておきます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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